こんにちは、チャイフ(@chaif123)です。
あなたは今何に取り組んでいますか?何に取り組みたいと思っていますか?
何に時間を使っていますか?何に時間を使いたいと思っていますか?
ふとした時、どんなことがアタマの中を支配していますか?円グラフで表した時、どの項目が何パーセントずつになりますか?
…このようなことを考えてみたところ、僕は基本的で重大な関係性を発見しました。それは、 納得度が高いことに時間を使えばパフォーマンスが上がるという法則です。ものごとに対する納得度の割合と、実際に時間を使っている割合を、合わせるイメージですね。
いわゆる「第2領域(重要だが緊急ではないタスク)」に時間を使おう、というアレと似ていますが、「客観的に見て重要かどうか」ではなく「自分が重要であると納得できているかどうか」が、使った時間のパフォーマンスに関係するという法則です。
しかしこの法則は、現時点ではまだ仮説です。今回は、その仮説を立てるきっかけとなった試験勉強の話から、僕の経験に遡って検証する過程をまとめてみました。
それでは!
Contents
「応用情報技術者」の試験勉強を振り返って
試験期間を1ヶ月しか取れなかった
先日、「応用情報技術者」という情報系の資格試験の試験日を終え、勉強もいったん終えました。
試験日は10月10日(日)だったのですが、まともに勉強を始めたのは9月14日(火)からです。(ちなみに、ハッキリと9月14日(火)とわかるのは、TaskChute Cloudで24時間の行動ログをとっているからです)
話を戻します。「応用情報技術者」の試験は、過去に2回受験して不合格になっており、教訓を兼ねて「『応用情報技術者』の試験勉強期間は3ヶ月以上は取れ」という記事を書きました。
にも関わらず、今回も1ヶ月しか取れませんでした。なぜ1ヶ月しか取れなかったかというと、よくある表現を使うと「やる気が出なかった」「本気になれなかった」からです。
1ヶ月間、かなり高い集中力で勉強を進めた
しかし、僕はこの1ヶ月で驚くべきパフォーマンスを発揮しました。試験後の手応えも申し分なく、解答速報を使って自己採点でも、おそらく合格しているような気がします(これがクソデカフラグになる可能性も微レ存)。
それはなぜだったのかを考えてみました。
僕は、9月14日(火)に勉強を始めるにあたって、まず「なぜこの資格を取りたいのか」というところから内省を始めました。
- 最初のモチベーションは、資格手当が目当てだったな
- 勉強自体も有意義で、嘘ではないが、もはやそのモチベーションは少ないな
- それはそれとして、「この資格を取った」という事実がほしいんだ
- ていうか、ぶっちゃけ2回も落ちててもう受けたくないからそろそろマジで受かりたい
これまでの2回の受験時は、「勉強のためにする」というキレイゴト・建前・仮面を重視していました。そのため、高い得点が見込めない苦手分野をあえて勉強しようとしていました。
しかし今回は僕は、「ぶっちゃけそろそろ受かりたい」という自分の本当の気持ちを受け入れました。そのため、納得感をもって「合格のためには手段は厭わない」と決断することができました。
具体的に言うと、選択問題で「できたらカッコイイ(?)理系分野(ネットワーク、データベース、情報システム開発など)」ではなく「自分がより高確率で高い点数を狙える文系分野(ストラテジ、プロジェクトマネジメント、システム監査など)」を選択しました。
納得度が高いことに時間を使えばパフォーマンスが上がる
さて、この記事の本題です。
納得度が高いこと=「自分で決めたこと」「やる気になっていること」に対して使っている時間は、非常に濃密で、集中力が高く、高いパフォーマンスを発揮できました。先程の例で言うと、9月14日(水)〜10月9日(土)までの試験勉強です。
一方、納得度が低いもの=「やらされていること」「イヤイヤやっていること」に対して使っている時間は、おそらく、脱線が多く、集中力が低く、パフォーマンスを発揮できないのかもしれません。先程の例で言うと、僕が過去に2回不合格となったときの試験勉強です。
冒頭でも述べた通り、僕はこれまでも「第2領域に時間を使う」ということは意識していましたが、どうしても「やらねば」になってしまっていました。「義務感」「やらされている感」では人は動かない。無理に行動しても、パフォーマンスは上がらないような気がするのです。
これはまだ仮説ですが、これまでの経験上、思い当たるフシが多くあるので、いくつか紹介しつつ、検証していこうと思います。
勉強
先ほど述べたので詳細は割愛しますが、勉強全般はまさにそうですね。
学校の勉強、大学受験の勉強、仕事で必要なスキルの勉強、全て同じです。自分が目指す目標や勉強するモチベーションがない状態で、強制や圧力や惰性で行う勉強は、まるで身になりません。
勉強の効率アップのために、「なぜ勉強するのか?」を考えることはとても有意義です。「それを習得した後の自分の未来の姿を思い浮かべてみる」のもアリかもしれません。
読書
僕は「1日5分」だけで『7つの習慣』を読破したことがあります。
あとは、『仕事は楽しいかね?』や『嫌われる勇気』『WORK SHIFT』なども、とても早く読破しました。
一方、買ったり借りたりしたものの読んでいないものや、途中で止まってしまった、いわゆる”積ん読”になっている書籍も複数あります。これの差はなんでしょうか。
これもおそらく、「納得度が高いかどうか」が影響していると思われます。
「納得度が高い」とは、たとえば、今の自分に必要だと思えている本。多くの人が勧めている本。オススメポイントを聞いて、納得した本。どのような学びや気づきが得られるかが具体的にわかっている本。
「納得度が低い」とは、たとえば、今の自分には必要だと思えていない本。オススメポイントを聞いたが、いまいちピンと来ない本。「これ読んでどうなるんじゃろ」と思っている本。
ここで、1点断っておきたいのが、これは絶対的な話ではなく、24時間のうち他で使っている時間と比較しての相対的な話だということです。「読書以外にもやることがある中で、他を削ってまでこの本を読むか?」と訊かれたときに「YES!!!!」と答えられないな、という点です。
(とはいえ「1日5分くらい読めるやろ」と訊かれると「せやな」としか言えないので、そこは気持ちの問題です。)
仕事
「今自分がやっている業務内容が、人生においてスキルアップになると思えている」ならば、コミットできます。
「今自分がやっている業務内容が、人生においてスキルアップになると思えていない」ならば、コミットできないです。
僕は前職では後者だったと感じています。実際には振り返るとスキルアップになっていたことや、今役に立っていることもあることはありますが、リアルタイムでそう納得できていないと、パフォーマンスが出ないのです。ありていに言えば、「やる気が出ない」のです。
なので、定期的に「なんで今、自分はここにいるのか?」という自問をすることをオススメします。それについて少し時間をとって考えてみて、「今の自分は納得感を持って今の仕事に就いているな」と思えたら、継続して所属に対して貢献していけばよいでしょう。
もしも答えられない場合は、近くにいる人に相談してみたり、場合によっては転職を検討する方が自分の人生にとって良い選択かもしれませんね。
ブログ執筆
僕はこのブログを2018年から運営していますが、更新頻度や僕自身のパフォーマンスは全くもって安定していません笑
しかし、2020年6月ぐらいからは高いモチベーションを持って、高い更新頻度(当社比)を保つことができています。
その違いも、やはり納得度の高さです。
ブログを書くモチベーションが起きていなかった時期は、「ブログ記事を書いてどうなるのか(どうするのか)?」という疑問が残っていました。その状態では、記事の更新頻度も高くありませんし、記事の平均的なクオリティも高くはならないです。
しかし、ひとたびブログ記事を書く理由を明確にすると、疑うことなく自然に「書こう」と思えて、記事数も増えていきました。
ちなみに僕がブログを書くモチベーションは、「自分の気づきを形にして残したい」です。
スクスタ(ゲーム全般)
『スクスタ』とは、ラブライブ!のスマホゲームです。正式名称は『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS』(長い
2019年9月にリリースされて以来、ほぼ毎日続けていましたが、2021年5月20日に急にやめました。
理由は、「惰性でやっている」と感じてしまったからです。
これも『スクスタ』に限らず、ゲームなどおよそ趣味全般に言えることですが、楽しくやっている時は、精神衛生上良いです。しかし、「これやって何になんねん」と思い始めたら、精神衛生上悪いです。
もしかすると、僕がこの記事内で言っている「納得度が低い」とは、惰性とほぼイコールなのかもしれませんね。
自炊
自炊も、自分の中で納得した上でやっています。
僕が日常的に自炊をしている理由は、「ある程度料理ができる自分でありたい」「自炊してると言って、すごいと言われたい」この二大巨頭です。
これは持論ですが、「健康のため」とか「食費を抑えるため」を理由にしてしまうと、やらない理由にもなってしまいます。例えば「野菜を食えば外食してもいい」とか「コスパを考えて選べば外食してもいい」とか「キャッシュフローはプラスだから外食してもいい」というロジックが成り立ってしまいます。
しかし、「自炊をしてすごいと言われる」ためには「自炊する」しかありません。ブレないです。「そのために時間を使おう」と自然に思えます。
客観的に正しいかどうかは一旦置いておいて、「個人的に納得できている行動原理」を見つけられると、このように高いパフォーマンスを発揮できそうです。
健康投資
ある意味では自炊もこれの1つですが、僕はあらゆる健康活動に惜しみなく投資をします。僕が健康に投資する理由は単純で、風邪をひきたくないからです。
僕は2019年1月に、僕が所属していたオンラインコミュニティ「ライフエンジン」(2023年にサービス終了済み)のオフ会を風邪により欠席しました。僕は関西に住んでいるのですが、関東から来るメンバーも多く、かなり楽しみにしていただけあって、風邪なんかで欠席したことを深く深く後悔しました。
「風邪を引いてしまうと、したいことができなくなる」という教訓を得て以来、「二度と風邪をひかない」と心に誓いました。睡眠も食事も運動も入浴も水分補給も、全ては健康のため、ひいては自分のためにしています。
このように、自分の中で圧倒的な理由があれば、自然と時間も取れますし、ちゃんと調べた上で実践するのでそれに費やす時間あたりの効果も高いです(たぶん)。
「”なぜやるのか”を、腹落ちさせる」のがパフォーマンス向上に繋がる
いかがでしたでしょうか。
僕の中では仮説検証は完了し、「納得度が高いことに時間を使えばパフォーマンスが上がる」というのは証明済みの法則となりました。
自分が「これに時間を使いたいなぁ」と思えていることに対して、実際に多くの時間を使えていると、非常に充実した時間になります。しかし、「これに時間を使っても仕方ないなぁ」と思ってしまっていることに対して、外部要因や惰性によって多くの時間を使ってしまっていると、非常にもったいない時間になります。
生きていく中で、「やりたくないけどやらないといけない」ことは出てくると思います。しかし、最初は建前でもいいから、やる理由を用意する方がパフォーマンスが上がります。
納得とは、WHYを用意できていることです。これは、僕がストレングス・ファインダーにおいて「分析思考」を1位に持っている、ということも大きく影響しているかもしれません。あるいは、「信念」や「自己確信」が高い人も影響が大きいような気もします。
世の中には、「まず始める」ことを重視する人も大勢います。ここ数年は彼らの声が大きく聞こえてくると思います。それも間違いなく大事です。
しかしこの世の中、正しいことは1つではありません。僕は、「”なぜやるのか”を納得した上で始める」ということの重要性も、同じくらい考えてくれたら嬉しいなと思いますね。
それでは。
チャイフ