【タスク管理】「着手」だけで「めんどくさい」が進み始める3つの理由とは?

こんにちは、チャイフ(@chaif123)です。

僕たちの毎日は、めんどくさいことで溢れていますよね。(暴論)

やらなきゃいけないこと、やりたいこと、どちらもいざ始めようとすると重い腰があがらないものです。

今回は、着手するだけでめんどくさいことが進み始める、その理由について説明していきます。

めんどくさいことは、ついつい放置しがち

めんどくさいことは、ついつい放置しがちです。

めんどくさいことは、たいてい重要度が高いが緊急度の低い、第2領域に属していることが多いです。

ちなみに第2領域についてはこちらの記事でも触れています。

「第2領域」にフォーカスすべき理由と3つのコツ

めんどくさいことを放置することによって発生する問題は、自己肯定感が低下することです。

放置することによって発生する問題は「自己肯定感の低下」

第2領域の例として、例えば勉強。何日も読んでいない参考書を目にするたび、自己肯定感の低下に苛まれます。

第2領域の例として、例えば掃除。部屋の汚れを目にするたび、自己肯定感の低下に苛まれます。

第2領域の例として、例えば運動。体の衰えを感じるたび、自己肯定感の低下に苛まれます。

もちろん、今は緊急度が低い第2領域でも、時間とともに緊急度は上がっていくので、「自己肯定感の低下」だけではすみません。

いずれは第1領域に遷移し、「期限に遅れる」という問題に直面します。

  • 勉強の文脈なら「期限」=試験かもしれません。
  • 掃除の文脈なら「期限」=来客かもしれません。
  • 運動の文脈なら「期限」=ケガかもしれません。

放置してしまう理由は、作業の解像度が低いから

なぜ放置してしまうのでしょうか。

めんどくさいことというのは、たいていが第2領域に属している、ということは先述したとおりです。

そして、第2領域の特徴の1つとして、ざっくりしていて曖昧で、タスクベースに落とし込まれていないということが挙げられます僕はこれを「作業の解像度が低い」と表現しています。

「何から手をつければいいかわからない」「何をすれば終わるかわからない」これが、めんどくさいことを放置してしまう理由です。

めんどくさいことは、着手をするだけでいい

めんどくさいことへのアプローチとして、トップダウン的なアプローチとボトムアップ的なアプローチの大きく2つがあります。

「トップダウン的なアプローチ」とは、やるべきことを目標から逆算してブレイクダウンし、タスクベースに落とし込んで順番に消化していくアプローチです。(ウォーターフォールと言ってもいいかも)

この記事では「ボトムアップ的なアプローチ」、つまり「着手するだけ」を勧めています。

着手をするだけでいい理由は3つあります。

作業興奮

第一に、作業興奮によって想定以上に進捗が出るためです。

興味がない作業やモチベーションが上がらないような作業でも、始めてしまえばやる気が出てくることがあると思います。

  • 部屋の掃除
  • データ整理
  • 調べもの

「ちょっと」のつもりが、ついつい没頭してしまい、1時間も2時間も時間を溶かてしまうことはむしろよくあることだと思います。

これは、ドイツの心理学者エミール・クレペリンが「作業興奮」と名付けた心理作用です。

心理学の観点では「作業興奮」。

脳科学の観点で見ると、行動をすることによって脳の側坐核が刺激され、ドーパミンが分泌されることが理由だそうです。

ドーパミンとは

ドーパミンは、(中略)運動調節、ホルモン調節、快の感情、意欲、学習などに関わる。(Wikipedia)

「ドーパミンを分泌させる4つの方法」という良さげな記事がありましたのでご参照ください。

  1. 行動する:お金・評価などの報酬を期待する
  2. 音楽を聴く:音楽という複雑なものを克服したという錯覚
  3. 食事
  4. 瞑想

要は、「着手する」とは、この「1.行動する」と同義であり、達成したり進めることによって脳が報酬を期待し、ドーパミンが分泌され、意欲が出て、それにより作業を推進させることができる、ということです。

忘却曲線

第二に、忘却曲線を更新することにより、作業開始がラクになるためです。

忘却曲線については、暗記・単純記憶・勉強の文脈で使われることが多いです。

【祝】百人一首を5ヶ月かけて覚えました

忘却曲線の定義

厳密にはこのグラフの縦軸は”記憶量”ではなく”節約率”らしく、「一度記憶した内容を再び完全に記憶し直すまでに必要な時間(または回数)をどれくらい節約できたか」が定義だそうです。要は、時間が経てば経つほど、思い出すのに時間がかかるようになる、ということですね。

めんどくさいことは、久々にやると、始め方を忘れてしまうのです。特に煩雑な作業になればなるほどそうです。そして、それを思い出すこと自体がめんどくさくなる悪循環です。

例えば僕が今やっている「ブログをwordpressで書く」という作業も、偶数日に更新して忘却曲線を更新しているから、繰り返しの作業は何も考えなくてもほぼ最短で作業できています。

しかし、もしも半年くらい放置してしまうと、どこで何を設定するのかなど、詳細作業を忘れてしまい、また探すことになり、時間がかかってしまいます。

このように、頻繁に「着手する」ことによって、忘却曲線を更新され、作業開始がラクになるという効果が期待できます。

習慣化のパワー

第三に、作業を習慣にすることによって着手ハードルが下がるためです。

「着手だけ」を繰り返すことに意味があるという点では忘却曲線の件と同じです。

作業を始めた後に効果が得られるのが第二の忘却曲線の件であるのに対して、作業を始める前に効果が得られるのがこの習慣化です。

では、着手ハードルが下がるとはどういうことでしょうか?

雑に言えば、「昨日やったことは今日もやる」「昨日やらなかったことは今日もやらない」ということです。

(人にはよると思いますが)食事、お風呂、歯磨きなど、毎日当たり前にやっていることは、仮に多少めんどくさいと思ったとしても、「毎日やるもの」だからやると思うのです。

1分でも5分でも着手することで、次の日に「昨日も着手した」ということが、着手ハードルを大きく下げてくれるのです。

このように、めんどくさいことを習慣にしてしまうことで、少しずつでも進めることができるようになります。

まずは手をつけてみること

いかがでしたでしょうか。

着手といっても、本当に手をつけるだけでいいのです。

  • 本は開くだけでいい。
  • 資料はファイルを作成するだけでいい。
  • メールは下書きを作るだけでいい。
  • 運動はスクワット1回でいい。
  • 1分で、いい。

この感覚を忘れないようにしましょう。

それでは。

チャイフ

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