「リマインドされてないしもうちょっとそっとしておこう」という最悪の甘え

こんにちは、チャイフ(@chaif123)です。

自分にとって当たり前のことが、誰かにとっての当たり前ではない。

とはよく言われるけど、このバイアスを突破することは不可能なので、活かせる教訓ではない、と思っている。

その具体として、

  • 「その人にとって重要なことであればリマインドするだろう」という価値観が基準になってしまっているから、「リマインドされていないということはそれほど重要なことではないのだろう」という惰性の判断をしてしまう

ということがある。あった。それを相手の立場に立って何が起きているか考えてみる。

前提(余談):リマインドについて

そもそもリマインドってどういう意味なの?どういう意図なの?というのを確認しておく。

リマインド。「あの件、またお願いします!」「あの件ってどうなっていますか?」というやつだ。

「リマインド」は、英語の”remind”をカタカナ表記した言葉で、「思い出させる」「再確認する」という意味です。ビジネスシーンでは、特に「念押し」や「再通知」の意味合いで使われることが多いです。(https://network.mobile.rakuten.co.jp/sumakatsu/contents/articles/2025/00346/

リマインドする側としては急かしている、相手を追及しているわけではなくて、言葉通り文字通りリマインドしているだけのつもりだ。それは”その件”を円滑に進めるために必要なプロセスであり、相手には気を悪くしないでほしいし、リマインドする側も気後れしなくていいと、個人的には考えている。

考えている。

考えているのだけれど、これはおそらく多くの人にとっての共通認識ではなく、リマインドされた側が気を悪くすることは散見されるし、リマインドする側が気後れすることもどうやら起きている気がする。

一方で、リマインドされる側は気を悪くする必要はないが、「リマインドされないように気をつける(期限を守る)」ということは大事、というのは独立して確かにある。

…というような話もまぁしたいが、今回の本題である「重要ならリマインドする」が真の命題だとしても「リマインドしないなら重要じゃない」という命題は偽じゃね?という話に戻る。

「リマインドされてないし遅れちゃおう」という最悪の甘えがあった

  1. 誰かに頼まれたこと。仕事にせよプライベートにせよ一緒に取り組んでいるプロジェクト。そこで自分が請け負ったタスクがあって、「やらなきゃな〜」とは認識している。しかし期限を過ぎてしまった。もしくは期限を過ぎてしまいそう。もしくは、期限が明確じゃないがさすがに遅れてそうだな…と感じている。
  2. しかし、誰にも何も言われていない

1.2.が両立した結果、「リマインドされてないしもうちょっとそっとしておこう」という判断をしたことがある。そっとしておこうとは「気がついていないフリをしておこう」みたいなイメージ。「判断をした」とは書いたが、これは明確に意識的に「そうしよう」と決めたというよりは、無意識的に惰性的にそちらに流れてしまったという状態である。

惰性。僕が一番嫌いな言葉なのだが、いつしかそれに呑まれていたわけだ。

これは言うまでもなく、最悪の甘えである。いわゆるぬるま湯に浸かっていたということで。

「リマインドされていない」ことに甘えたのだ。(もし「リマインドされたらされたで凹むくせにリマインドされていないならそれに甘える」としたら非常にタチが悪いので最悪の最悪にはならないようにしたいところだ。)

1つ自己弁護しておくと、”それ”をせずグータラ寝ていたりソシャゲに勤しんでいたわけではなく、「他の何かやったほうがいいこと」をしていた。ただ人生で「他の何かやったほうがいいこと」なんて無限に湧くわけで、それよりも「誰かと約束した”それ”」の方が100億倍重要である。なんの自己弁護にもならない。墓穴を掘ったまである。

「リマインドする」条件は「重要である」だけではない

僕自身の反省はこのくらいにして、「リマインドされていないのはなぜ?」という話を進める(そして実は、結局反省に行き着くことになる)

実は僕は見えていなかったのだが、「重要である」以外に、「リマインドする」というアクションに繋がるまでにクリアすべき条件がたくさんあるのだ。というか「重要である」は解像度が低すぎる。

  1. 忘れていない
  2. 忙しすぎない
  3. リマインドの必要性を認識している
  4. リマインドの手段を思いつく(Slack、LINE、口頭など)
  5. 相手に変に気を遣わない、一定の心理的安全性がある
  6. “リマインドしなくても相手も把握しているだろう”というリマインドする側の甘えがない or 突破できている

1.2.はリマインドする側の問題。3.4.はWhyやHowに関する話。5.6.は人間関係や信頼の問題。1つずつ見ていく。

忘れていない

「忘れるようなことはそもそも重要じゃないだろ」というご指摘がありそうだが、いくら重要でも人は忘れる。忘れるというか、「言われたらもちろん思い出すけど24時間それを意識の最前線に置いておけるわけではない」という感じ。

忙しすぎない

「リマインド」というのは誰しもが期限超過をしなければやる必要がないわけで、つまり”やってあげている”わけで、つまりGIVEの行為である。なので、「ちょっと余裕ができた」ときにやるものなのだ。

だからこそ、あまりにも忙しすぎる人はリマインドできない。いや、期限超過されているのに放置していたらもっと良くないからリマインドしないといけないんだけど、リマインドする余裕がなくて「リマインドできない」ということが起こり得るのだ。

そう考えると、”それ”を待っている(しかし忙しすぎてリマインドすらできない)人がいるのに、「リマインドされていないからまだそっとしておこう」とは、なんと失礼千万な考えだろうと反省が捗る。

リマインドの必要性を認識している

たまにある。「リマインドしないといけない」と思っていないパターン。

6.「相手も把握しているだろう」とも関連する気がする。僕は一定「人は忘れるもの」だと諦めている(期待していない)(正しく理解している)フシがあるのでサクサクリマインドするが、そうではない人もいる。その発想がなければ、そのアクションも起こさないだろう。

リマインドの手段を思いつく(Slack、LINE、口頭など)

実はこれもある。

対面の機会を伺っている間にどんどん時間が過ぎていく。「チャチャッとSlackでリマインドしたらいいじゃん」と言われて「その手があったか」みたいな感じだ。

相手に変に気を遣わない、一定の心理的安全性がある

人間関係。これはけっこう多いらしくて、僕の盲点だったと思う。

冒頭で「リマインドする側にも気後れしないでほしい」と思っているのだが、多くの人にとって「リマインドする」とはできればやりたくない、腰の重い行為らしい

そりゃリマインドして「今やろうと思ってたんだよ!」などと言われたら、次からリマインドしづらくなりますよ。リマインドされたら「リマインドしてくれてありがとうございます」と相手に伝えてあげましょう。リマインドはGIVEの行為なので。そうすれば(少なくともリマインドするという行為に対しては)心理的安全性が増して、お互いやりやすくなるはず。

“リマインドしなくても相手も把握しているだろう”というリマインドする側の甘えがない or 乗り越えられている

これも人間関係。良く言えば、相手を信頼しすぎている。

しかしこれは信頼ではなく甘えだと思う。結局は、自分がリマインドするのがイヤなので相手に責任を押し付けているのだ。(覚えておいてくれ〜、そうすればイヤなリマインドをしなくて済むのだから)ということだ。

その甘えが頭をよぎったとしても、それを乗り越えて、「いやでももし忘れてたらどんどん時間が過ぎるんだからリマインドしておこう」とするべき。

リマインドしない理由も甘えで、期限超過している側が放置する理由も甘えとは。人間はいかに怠惰な生き物かがよくわかる。ううむ。

義務を果たせェ

リマインドされていようとされていなかろうと、自分がやらないといけない他人が関係する”何か” を持っているなら、それは義務です。義務を果たせていないなら、それはずっと『赤外線』から抜け出せないということ。

ウェルススペクトル『赤外線』とは何か?わかりやすく解説

2022.06.08

リマインドしてくれる相手がいるのは感謝すべきこと。リマインドしてくれない相手がいなかったとしても自分で自分を鼓舞(それこそリマインド?)して、義務を果たしていく必要があります。「リマインドしてくれる相手がいないからまだやらなくても許されるかな」という甘えは捨てないといけない。それが無意識であったとしても。

ハァ〜、ストイックな内容になってしまったが、ぼちぼちやっていきましょう。

それでは。

チャイフ

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