朝は「今日は早く寝る」夜は「今やりたいからやる」なんで?後編

こんにちは、チャイフ(@chaif123)です。

朝は「今日こそは早く寝るぞ」と意気込んでいたはずなのに、夜は「今やりたいからやる」と言って結果夜更かしになるのは、なんでなんでしょうね。

そんなわけで、「なんで意気込んだり夜更かしをしてしまうのか」と「なんで朝と夜で言ってることが変わるのか」の理由と、それぞれの簡単な対策を考えてみます。長くなったので記事を分けました。

今回は後編です。

前編はこちらをご覧ください。

朝は「今日は早く寝る」夜は「今やりたいからやる」なんで?前編

2022.07.11

それでは!

朝の意気込みを、夜になったら忘れる

「なんで朝と夜で言ってることが変わるのか」の理由については、脳科学的な話になります。結論から言うと、忘れるからですね。

そもそも朝の意気込みは忘れるので、ちゃんと形で残しておこう、っていう話ですね。

朝は寝過ぎた後悔の感情をもとに「早く寝よう」と意気込む

人間の脳は、寝ている間に記憶を整理します。短期記憶を長期記憶に配置して、短期記憶をゲットする準備を始めます。”頭がスッキリしている”状態ですね。

さて、朝起きた瞬間に一番初めに経験するのが「朝その時間に起きた」ということです。覚醒します。布団の中でモゾモゾします。時計を見ます。それが6時なのか7時なのか8時なのか9時なのか10時なのか11時なのかはわかりませんが、その事実を認識します。

そして、36,500日のうち20,000日は後悔しますね。おそらく「早く起き過ぎた」と後悔する人は少ないでしょう。早く起き過ぎたならもう一度寝ればいいのですから。つまり僕たちは、36,500日のうち20,000日は「寝過ぎた」と後悔するのです。(言うまでもないと思いますが、数字はテキトーです)

チャイフ
寝過ぎたということは、それだけ疲れが溜まっていたということだし、寝る必要があったということかもしれないから、後悔する必要はないんだy…
寝過ぎたと思って後悔する人
うわああああああめちゃめちゃ寝てしまったあああああああうわあああああ

「後悔する必要ないんだよ」と念のために言っておきますが、まぁこの声は多くの人には届かないので、とりあえず「後悔をした」という前提で話を進めましょう。

話を戻すと、朝は寝過ぎた後悔の感情が強烈に影響して、思考を始めます。そのあとの思考として、しばしば「昨日、夜更かしをした」ことに思い至り、それを後悔します。そして「同じ失敗をしないために、今日の夜は早く寝よう」という思考になることが多いと思います。

さて、ここまでで、

  • 朝起きる
  • 起きた時間を認識する
  • 後悔する
  • 同じ失敗を繰り返さないように思考する
  • 「今日の夜に早く寝よう」と考える

という流れを追ってきました。では、夜にはどんな思考になるでしょうか。

夜は1日の様々な情報をもとに「やりたいこと」が増える

朝の数分間の情報で「今日の夜は早く寝よう」という決意に辿り着きます。

しかし、夜寝る前までに、その数百倍もの情報を浴びることになります。

例えば、仕事の途中で見たwebサイトを帰って読みたくなるかもしれません。出張で新幹線を予約したところで、プライベートの旅行で新幹線を予約するのを思い出すかも。冷蔵庫を開ければ買っておいたプリンを食べたくなるかも。ブラウザを開けば広告に目を引く情報が載っていた見たくなる。Youtubeを開けば好きなチャンネルが新着動画を公開していたら見たくなる。カレンダーを見れば夜にzoomの予定を入れているのに気づいた!溜めていたアニメを見たかったんだった。そういえば家計簿の整理も今日やっておくか。そういえばデスク周りをちょっと片付けようか。友達からLINEが来たから返さないと…

そんなことをしていたら、夜になったときには、朝起きた時の「今日の夜は早く寝よう」なんて決意は100%忘れています。

そうです。忘れているのです。朝の決意が”消えた”わけではなく、朝から夜までの膨大な情報のインプットによって、”思い出せなくなっている”のです。

人は忘れる生き物

さて、ここで脳科学的な話をします。

人は忘れる生き物です。

まず、「忘れる」というのは迷惑な能力ではなく、人間の最も便利な才能の1つです。忘れられるからこそ、過去の後悔に縛られ過ぎずに未来に向かって歩んでいけます。

「忘れる」という現象は、”劣化”か”干渉”のどちらかで起こるそうです。

“劣化”とは、時間の経過とともに記憶が薄れていく現象です。”劣化”を防ぐためには、口に出したり、書いたりして、繰り返し使うことが重要です。勉強をしたことも復習しないと忘れる、エビングハウスの忘却曲線(Wikipediaリンク)の文脈ですね。

“干渉”とは、思い出したい記憶と同類の記憶が存在するときに、思い出したい記憶にアクセスしづらくなる現象です。例えば、初対面の人に連続して会うと名前との繋がりを記憶できないとか、駐車場に車を停めた後に同じような風景ばかりで正確な場所を忘れてしまうなどがこれに当たります。

朝は「今日こそは早く寝るぞ」と意気込んでいたはずなのに、夜は「今やりたいからやる」と言って結果夜更かしになるのは、“干渉”によって朝の意気込み(記憶)が忘却されてしまっているためです。

紙に感情ごと意気込みを書く

せっかく朝に決意した「今日は早く寝るぞ」の実行成功確率を上げたいですよね。

どうすればいいのでしょうか。

僕がオススメしたいのは、紙に感情ごと意気込みを書くことです。ポイントは、「感情ごと」というところです。

朝6:00に起きたかったのに、8:00まで寝てしまった。夜更かししたことをとても後悔した。今日は早く寝るぞ!!!


みたいな感じです。仕事が終わってからその紙を見ると、感情ごと朝の決意を思い出すことができます

もちろん、紙じゃなくても大丈夫です。手帳に書いてもいいし、タスクシュートクラウドのようなタスク管理アプリを使っているならそこに書いてもいいですし、TwitterなどのSNSに宣言するのもいいかもしれません。

タスク管理においてタスクシュート時間術が選ばれる理由

2020.06.16

重要なことは、「夜に必ず見る場所」に、朝の決意を感情と共に記しておくことなのです。

「人は忘れる生き物だ」と知っておくこと

いかがでしたでしょうか。

「人は忘れる生き物だ」ってことはあらゆることの前提として知っておいた方がいいです。なぜなら、「朝に決意したのに、また夜更かししてしまった」という”がっかり”を繰り返すと、自己否定の発想になりかねません。

そうではなく、「人は忘れる生き物だから、忘れてもいいように、記録しておこう」というふうに発想を転換させるのです。記憶ではなく記録するのです。

自分をあてにしないこと。

大事なことなので、何度でも言います。「人は忘れる生き物」ですよ。

それでは。

チャイフ

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