木こりのジレンマとは?「自転車の空気を入れる」のは「斧を研ぐ」こと

こんにちは、チャイフ(@chaif123)です。

自転車の空気を入れて漕ぐのが遥かにラクになった自転車に乗っていて「斧を研ぐ」ことの重要性を思い知りました。

それでは!

木こりのジレンマ

木こりのジレンマという寓話があります。

ある木こりが、がんばって木を切っている。

通りがかった旅人がその様子を眺めていたが、斧を振るう勢いのわりに、なかなか木が切れていない。

見ると木こりの使っている斧がこぼれしているようなので、旅人は言った。

「斧を研いだほうがいいのでは?」

すると、木こりは言った。

「わかっちゃいるんだけどね、木を切るのに忙しくて、それどころじゃないよ」

「目の前の作業をこなすのに精一杯で、それを効率良く進めるように工夫をする余裕がない」ことの例え話です。実際にあったエピソードらしいですが、出どころは不明です。

この話のメッセージは「目の前の作業に没頭せず、効率良く進めるための工夫をしたほうが、全体として時間あたりの効率が上がる」ということですね。普遍的な教訓であり、あらゆることに言えると思います。

いわゆる「投資」ですね。

参照:「木こりのジレンマ」という寓話|斧を研ぐ時間がなぜ重要なのか?

日常に潜む「刃こぼれの斧」

さて、日常の至る所で「刃こぼれの斧」に相当することはいくらでも潜んでいると思います。いくつか挙げてみましょう。

出演:チャイフ

空気の抜けた自転車のペダルを漕ぎ続ける

あるチャイフが、がんばって自転車のペダルを漕いでいる。

通りがかった旅人がその様子を眺めていたが、ペダルを漕ぐ勢いのわりに、なかなか前に進まない。おまけにチャイフは汗だくだ。

見るとチャイフの漕いでいる自転車のタイヤの空気が抜けてペコペコになっているようなので、旅人は言った。

「空気を入れたほうがいいのでは?」

すると、チャイフは言った。

「わかっちゃいるんだけどね、ペダルを漕ぐのに忙しくて、それどころじゃないよ」

睡眠を捨てて作業を続ける

あるチャイフが、がんばって徹夜で仕事をしている。

通りがかった旅人がその様子を眺めていたが、がんばって徹夜で仕事をする気迫のわりに、なかなか成果が出ていない。おまけにミスが多い。

見るとチャイフの目の下にはクマができていて時々うたた寝もしており、まともに仕事になっていないようなので、旅人は言った。

「寝たほうがいいのでは?」

すると、チャイフは言った。

「わかっちゃいるんだけどね、仕事をするのに忙しくて、それどころじゃないよ」

古いツールを使い続ける

あるチャイフが、がんばってクライアントとの連絡を捌いている。

通りがかった旅人がその様子を眺めていたが、キーボードを打つ勢いのわりに、なかなか連絡を捌けていない。

見るとチャイフの使っているツールがEメールのようなので、旅人は言った。

「Slackに切り替えたほうがいいのでは?」

すると、チャイフは言った。

「わかっちゃいるんだけどね、メールを打つのに忙しくて、それどころじゃないよ」

古い電化製品を使い続ける1

「洗濯乾燥機に切り替えたほうがいいのでは?」

「わかっちゃいるんだけどね、洗濯物を干すのに忙しくて、それどころじゃないよ」

古い電化製品を使い続ける2

「ティファールに切り替えたほうがいいのでは?」

「わかっちゃいるんだけどね、やかんでお湯を沸かすのに忙しくて、それどころじゃないよ」

少ないメモリで回し続ける

「メモリを増設したほうがいいのでは?」

「わかっちゃいるんだけどね、Microsoft OfficeとGoogle chromeの作業で忙しくて、それどころじゃないよ」

1つずつコマンド実行する

「シェルスクリプトに切り替えたほうがいいのでは?」

「わかっちゃいるんだけどね、コマンドを実行するのに忙しくて、それどころじゃないよ」

俯瞰で見る視点か、俯瞰で見てくれるパートナーをつける

いかがでしたでしょうか。

すみません、後半はちょっとネタに走ってしまいました。

さておき「木こりのジレンマ」は、「変化が少しずつ進行するため、気づかないうちにいつの間にか状況が悪化している」という意味で、茹でガエルの話 にも通じるのかなと思っています。

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あるいは、目の前の報酬ではなく、少し先の、中長期的な生産性向上をあげるためのアクションという意味では、入浴睡眠も本質は同じだと思っています。

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僕はけっこうこの「木こりのジレンマ」の罠にハマってしまいます。効率を上げることはむしろ重要視するタイプなのですが、「なにもやっていないわけではない」という見かけの進捗に安心してしまうのです。ここで本来の目的や全体に立ち返り、「今の進め方でいいんだっけ?」と考え直すことができるかどうかが、結果を大きく左右するかもしれません。

可能であれば、定期的に一歩引いた目線で俯瞰的に状況を分析する視点を持つこと。難しければ、定期的に俯瞰的な目線でコンパスを見直してくれるオブザーバーたるパートナーをつけるなどの工夫をしてみてもいいのかもしれません。

それでは。

チャイフ

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