こんにちは、チャイフ(@chaif123)です。
先日、金沢マラソンで、人生初のフルマラソンを完走してきました!ちなみに金沢も人生初、サンダーバードも人生初でした。「2ヶ月くらい前から、それなりにはランニングの練習もしたけれど、仕上がったとは言えない」くらいのコンディションで臨みましたが、まぁキツかったです!!
ということで、フルマラソン初心者が参加するにあたってどういう準備したか、服装はどんな感じで行ったか、当日のようすがどうだったかなどを振り返りたいと思います!
それでは!
Contents
ハーフマラソンは4回走ってたんですよ
フルマラソンは初めてなんですけど、ハーフマラソンは何回か走ってたんですよ。記録を見たら、4回ですね。そういえば4回でした。
- 2018/2/11:第34回サザン・セト大島ロードレース
- 2016/2/21:第28回 矢掛本陣マラソン全国大会
- 2015/5/24:第51回越前大野名水マラソン エントリー完了
- 2015/2/22:第37回読売犬山ハーフマラソン
参考:RUNNET
RUNNETは大会にエントリーしたり、ダイアリー(練習日誌)をつけたり、ショッピングもできるランナーのためのポータルサイトです。
初めて走ったハーフマラソンでは15kmくらいでとても脚が痛くなって歩いてしまった記憶があります。その後の3回では「歩かない」を目標に挑戦し、それは成功しています。自己ベストは矢掛本陣マラソンの1:46:36です。アマチュアにしては悪くないと思っています。 ╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !"
しかし、今回参加したフルマラソンは、ハーフマラソンとは次元が違いました。距離が2倍になっているので違って当たり前ですが、これほどとは…。ハーフマラソンで学んだメンタルは活かすことができたとは思っています。詳しくは後ほど。
前日までのトレーニング
前日までのトレーニングとして、主にフィットネスジムのランニングマシンでの練習をやっていました。そのためにANYTIME FITNESSに入会しました笑
元々は実際に屋外で走る練習をしていましたが、冬は寒いし夏は暑いんですよね…。走ろうと思っていた日に雨が降ると走る気力が削がれますし、ANYTIME FITNESSに課金しました。
走るペースとして、ハーフマラソンでは「1キロ5分〜6分」で走っていました。しかし、3年近くまともにランニングをしていなかったこともあり、このペースで走るとすぐに脚が痛くなってしまう体になっていました(?)。故障しては元も子もないですし、今回は長距離ということもあり、「1キロ7分〜8分」のローペースにして練習を行いました。
また、1回の練習で走る距離は3km〜10km程度としていました。本当は20kmを走る練習を1回は挟みたかったのですが、10月に応用情報技術者の試験勉強などもあり、プライベートの時間がなかなか取れませんでした…(˘ω˘)
(10月に応用情報技術者試験を受けて気づいたことについての記事です)
フルマラソン本番時の服装について
フルマラソン本番の服装について、今回はフルマラソンということもありちょっとガチめにしました。
練習のランニングではこの服装で走ったことは1回もないけど、1週間前くらいに慌ててAmazonで買い揃えました笑
結論、とてもよかったです。10月末ということもあり、凍えるほどではないですがそれなりに寒かったのでアームカバーやランニングパンツは防寒の意味でも良かったし、着圧により筋肉をサポートしてくれるという意味でも、おそらく効果があったのだと思います。
前日の準備
さて、前日の準備です。
金沢マラソン2021は、2021/10/31(日)が当日でしたので、土曜日のうちに金沢に前入りしました。コロナウイルスの影響なのか、元々そうなのかわかりませんが、受付が金曜と土曜に行われていたので、前入りはマストですね。
受付でもらったゼッケンをランニングウェアに取り付け、当日の朝ごはん(おにぎりとバナナ、がなかったので朝バナナ)を準備します。当日の集合時刻が朝の8時とかなので、前日はアルコールやカフェインを摂らず、早めに就寝しました。
当日の準備
当日は、腹持ちがいいおにぎりと、吸収が早くエネルギーになるバナナ(今回は朝バナナで代用)を摂取して、早めに会場へ向かいました。交通規制に伴って会場に向かうバスが少なくなっているなどのアクシデントはありましたが、なんとか会場に到着。荷物も預けることができました。荷物を預ける前にもアミノバイタルを飲みました。
スマホを片手に持ち、Air Pods Proを耳に装着し、マスクをつけた状態で待機します。
スタート後のようす
ランニングアプリNike Run Club(NRC)をスタートさせ、レースの方もいよいよスタートです。「1キロ7分〜8分」というのは、自分の感覚的には「めちゃめちゃゆっくり走る」だったので、かなり落としていたつもりでしたが、後からNRCを見たら、「1キロ6分半」ぐらいのペースでした笑 まだ速かったみたいです。
スタート〜5km
5km地点くらいまでは全く問題なかったですね。飛ばしすぎて脚を痛めてはいけないので、「できるだけ遅く走る」ことだけを意識していました。歴戦のランナーたちも数多く出場しているはずなので、「1キロ6分半」ぐらいのペースでも、どんどん抜かされていきます。しかし、ここで焦ってついていこうとすると後半でツケがくることは理解していたので、ある意味序盤から我慢の闘いをしていました。
5km〜15km
知らないうちに周囲の人がマスクを外していたので、僕もしれっとマスクを外しました。(スタート前後は人が多いのでマスクが必要だが、ある程度人がハケてきたらマスクを外していいらしい)
このあたりから、ペースも安定してきました。ハーフマラソンのときよりもかなりペースを落として走っていたので 、10km到達時点でも余裕はありました。5kmと10kmの給水所では何も飲まなかったです。
15km地点では、まだ余裕はありつつも体力が削られているはずだったので、15km地点の給水所ではスポーツドリンクとご当地のフードをいただきました。金沢ご当地のお菓子「のどぐろビーバー」です。あられみたいなやつです。この辺でお手洗いも行っておきました。
18km〜30km
18km地点で事件が起こりました。
いよいよ、脚が傷み始めたのです。脚が傷むと、痛みで思考が支配されます。「痛いなぁ」という思考が常に頭にある状態で走り続けなければなりません。ぶっちゃけ、ここからゴールまではずっと地獄でしたね。
20km到達時点で、給水所以外で初めて歩きました。ハーフマラソンであればあと1km走りきればゴールですが、なんとここからあと20km以上も道のりがあるのです。わかっていたことなのですが、わりと絶望しますよね。ここで無理をすると後半が詰む可能性があるので、戦略的に休息を取ることにしました。
いよいよ体内のエネルギー運用が自転車操業と化していたので、随時設置されている給水所でご当地フードをめちゃくちゃ食べました。『のどぐろビーバー』以外に、あんこ入りのもなか、何かしらのサブレ、すいかゼリーなどをいただきました。めっちゃ美味しかったです。
30km〜35km
噂には聞いていましたが、30kmからがさらに地獄でした。この頃には、右脚だけでなく両脚が全体的に痛くなっており、肺も少しずつ苦しくなってきていました。NRCのアプリで「1kmあたりのペース」を記録を確認すると、以下のようになっていました。
- 0km〜5km:6:32/km
- 5km〜10km:6:35/km
- 10km〜15km:6:41/km
- 15km〜20km:6:49/km
- 20km〜25km:7:09/km
- 25km〜30km:8:29/km
- 30km〜35km:9:04/km
- 35km〜40km:9:35/km
こうして見たら25km地点くらいからも地獄ですが、30kmぐらいからロクに走れなくなっています。理想的には「5kmジョグして少し休む」くらいを思い描いていたのですが、まったくもって無理です。むしろ、1kmを連続してジョグすることすら困難になっていました。
200m歩いて、800m走る→ 400m歩いて、600m走る→ 600m歩いて、400m走る…というふうに、段々と歩く割合が増えていました。
無理をして走れなくなるよりは戦略的に歩いたほうがいい…そのほうが単純にラク。
…しかし、いつまでも歩いていては解放されない。少しでも走った方が早く解放される。早く解放されたい。
35km〜42km
38km地点くらいでしょうか。死ぬほど遠く思えるあと4kmを残したところで、「つらい」というワードが脳裏をよぎって、涙が出そうになって考えるのをやめたのをよく覚えています。泣くと呼吸が乱れてしまうのでいいことはありません。
「あとちょっと」のはずなのに、その「あとちょっと」が絶望するほどに遠い。
こんなに進んだのに、まだ200mしか進んでいないのか。
「最後の1kmは走る」みたいなことをしたかったけど、不可能でした。ゴールは競技場の中に設置されていたのですが、競技場に入場したところからの100mくらいだけはとりあえず走りました。タイムは5:35:50くらいです。
ついに地獄から解放されました。ゴールをした直後、どうしようもなく涙を流してしまいました。
全体を通して意識していたこと
過去にハーフマラソンに出た経験から、全体を通して意識していたことがあります。
- 腕を振る
- できるだけ無心になる
- 下を向かない
- 一歩でも前に進む
1つ目、腕を振ること。脚がハチャメチャに痛いんですけど、腕は痛くないんですよ。そして、ヒトの体は腕を降ると脚が前に出るようにできているので、腕を振るのを意識するのはかなり大切だと思っています。
2つ目、無心になること。たいていのスポーツがそうですが、マラソンもまたメンタルが重要なスポーツです。ペース配分やレースに関する戦略などは考えてもいいのですが、それ以外の雑念を考え出すとメンタルに悪影響しかないです。メンタルを保つためにはできるだけ無心になることが有効な気がしました。
3つ目、下を向かないこと。マラソンはゴールまでの道のりを前に進むしかありません。走るときはもちろん、歩いてしまうときでも前を向いているべきです。前を向いて、先にある風景を見据えて、小さな目標とその達成を繰り返すのです。
4つ目、一歩でも前に進むこと。200mが遠すぎて絶望していましたが、止まると本当に終わりません。一歩ずつでもいいから進むことが重要だと、レース中は泣きそうになりながらずっと自分に言い聞かせていましたし、改めて再認識しました。
ランニングは楽しいけど、フルはもういいかな
いかがでしたでしょうか。
地獄、地獄と連呼してしまいましたが、僕は依然としてランニングは好きです。風を切って走るのは気持ちがいいですし、終わった後に達成感もあります。健康増進にも良いです。
ただ、フルマラソンは軽い気持ちで手を出してはいけないなと思いました。いや、いいんですけど、やるからにはとてもつらいことであるという自覚と覚悟、そして「フルマラソンを完走する人はみんなすごい」というリスペクトを持たなければならないなと思いました。
血迷ったらまた出場します。
それでは。
チャイフ