なぜ注意をされると改善しようとし、褒められるとそうあろうとするのか。

こんにちは、チャイフ(@chaif123)です。

コンビニでお手洗いを借りたことってありますか?特にセ◯ンイレブンのイラストのイメージが強いですけど、コンビニのお手洗いには、だいたい書いてあるんですよね。

いつもキレイにご利用いただきありがとうございます。

僕は、これを見てしまった次の瞬間には「キレイにご利用しなきゃ」と意識している自分にハッとするわけです。僕たちは「いつも通り」「キレイにご利用している人」にならなきゃいけないのです。(いけないわけではない)

そんな日常の風景から内省に内省を重ね、「人は注意されたことは改善しようとし、褒められるとそうあろうとするのでは?」そんなテーマです。

(余談ですが、「直す」は関西弁だそうですね、「改善する」を使います。笑)

それでは!

「見られている」という意識が人を成長させる

なぜ注意をされると改善しようとし、褒められるとそうあろうとするのでしょうか。共通しているのは、人の承認欲求、つまりは「見られている」という感覚に起因しています。

人に注意を受けると、少なくともその人から見た自分がそういうマイナスの側面がある、ということを認識します。すると、他の人からもその部分を同じようにマイナスに思われている可能性があるので、そのままでいると評価が下がってしまい、それはイヤだと思うのが普通の感覚です。だからこそ改善しようとするのですね。

また、人に褒められると、その人から見た自分のプラスの側面を見出すことができます。認められたという感覚を憶えます。それを継続することによって、承認を受け続けることができるので、とても気持ちがいいです。

承認欲求とは別の理由として、もしも褒めてくれたことに相反する行動を取ってしまった場合、せっかく褒めてくれた人に対する裏切りにもなってしまい申し訳ない気持ちになる、というのも褒められた行動を継続しようとする理由になります。

人は変化を好まず、変化しないことを好む

感情的な部分ではなく生物学的にも理由があり、それは環境を一定に保とうとする”ホメオスタシス”という性質です。

恒常性(こうじょうせい)ないしはホメオスタシスとは、生物および鉱物において、その内部環境を一定の状態に保ちつづけようとする傾向のことである。

恒常性は生物のもつ重要な性質のひとつで生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず生体の状態が一定に保たれるという性質、あるいはその状態を指す。

恒常性が保たれるためにはこれらが変化したとき、それを元に戻そうとする作用、すなわち生じた変化を打ち消す向きの変化を生む働きが存在しなければならない。(wikipedia)

  • 注意をされる=(本来はゼロであるべきなのに)マイナス点があるよ→ゼロに戻したい
  • 褒められる=プラス点がある(断言)→維持しようとする

こういうメカニズムじゃないでしょうか。え?同じ理屈だと、プラスをゼロに戻そうとするんじゃないかって?

確かに一見するとそう思うかもしれません。しかしここには実はニュアンスの違いがあって、カッコ書きの(本来はゼロであるべきなのに)(断言)に示しています。

プラス点があることを断言されると、そこがデフォルトに設定されるので、それ以上下げないように努力をするのです。

だからこそ、注意をする際には「あなたはこういうマイナス点がある」ということを伝えるだけではなく「どう改善すればいいか」を示してあげる必要があるのです。というより、もしもマイナス点だけ伝えて改善案を示さないなんてことをすると、

  • 注意をされる=あなたのデフォルトがすでにマイナスだよ→自己否定

というとても恐ろしい結果になります。パワハラか、ただのいじめですね。

注意をするとき

では、他人のマイナス点を指摘したいときに、どんなことに意識するのがいいのでしょうか。

とはいえ、日常的に人に注意を促すことは少ない人もいるでしょう。小さい子供に対して注意をするようなイメージでしょうか。その人のよくない行動を正しい方向に導こうとするスタンスです。先ほども述べたとおり、間違ってもその人のマイナス点を指摘したいだけのマウンティングになってはいけません。

注意すべき点は具体的に

注意する点は具体的にピンポイントにしてあげるのがいいです。つまりは行動ベース、結果ベースですね。ここを抽象的に表現してしまうと、全てを否定されているようで、逃げ場がなくなってしまいます。

改善案を特に具体的に

感情的には、注意されるというのはやはりどうしてもストレスに感じます。ですから「どこがどのように」と具体的に示してあげることが重要になります。

たとえば「もっとちゃんとしろ!」とか言われても不快感しか憶えません。

たぶん言っている側は改善してほしいいろんなことが頭の中にあって、でも多すぎて全部伝えられないから結果として「ちゃんとする」という指示になっているのでしょう。僕たちは超能力者じゃないので、それで全てを汲み取って改善できるわけがないんですよね…

「もうちょっと◯ ◯すると良いと思うよ」という感じで方向性を示してあげると実践しようとできるので、とてもやりやすいです。

褒めるとき

褒めるときに気をつけることは特にありません。人のプラス点を伝えるときによくない伝え方ってあるのでしょうか。 思いつかないですね…

いつもキレイにご利用いただきありがとうございます

冒頭で述べた、コンビニのトイレのこれ。表現としては「感謝」という形でアウトプットされていますが、要素を分析すると結局のところ「あなたはいつもキレイにご利用している人です」って言われているわけです。言われちゃっているわけです。言われちゃったらキレイにご利用しますよね…

「自分なんてそんな感謝されるような利用の仕方はしておりませぬ〜〜www」とか言ってめっちゃ散らかす人がいたらヤベェ奴です。

褒める点は断言する

さて話は戻りますが。褒めるのは無条件です。あなたにはこういうプラス点がある!と伝えるのは、言われている本人がどうこうできることではありません。言っている側がそう思っているのですから。

一方で本人が素直に受け止めるかどうかは自由です。謙遜してしまいたくなることもあるでしょう。しかし、そんな風に思ってしまいそうなときにも、褒めてもらえたからには変に意地を張って謙遜せずに、受け止めて「引き続きそう思ってもらえるように努めてまいります」っていうスタンスなどがいいのではないでしょうか。

まとめ

まとめると、こんな感じです。

  • 注意するときは「現状」+「改善案」がセット
  • 褒めるときは「現状」の断言

ところで、占いとか自己診断ツールでもそうじゃないですか?

  • マイナス点があります→こういうことに気をつけましょう
  • プラス点があります(え?それだけ?)

あなたはこういうところが強みなんだよ!有無は言わさぬ。みたいな感じ。さすがにそこまで言われたら「そうあろうと」しますよね〜。

それでは。

チャイフ

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