こんにちは、チャイフ(@chaif123)です。
麻雀で勝つために最も重要なスキルの1つが、「オリること」です。
過去記事においても、「この場合はオリましょう」ということは何度か言ってきています。
「どのようにオリるか」という”オリの技術”についてはいくらでも語れますが、そもそも「なぜオリるのか」を考えたことはあるでしょうか。オリる目的を明確にしておくことによって、オリるべきか攻めるべきかで迷うことが少なくなります。
そこで、今回はオリる目的について考えてみましょう。
それでは!
Contents
オリる目的は、「誰かをアガらせない」ため
結論を言ってしまうと、 オリる目的は、「誰かをアガらせない」ため です。麻雀は、1局につき1人しかアガることができません。(ダブロンという例外を除き)
半荘戦なり東風戦においてトップになるためには、どこかで自分がアガることが必要であり、同時に「残りの3人にできるだけアガられない」ことが重要です。
そこで、「誰かをアガらせない」ということが、麻雀で勝つための目的になり得ます。この目的のための手段は3つあります。
- 自分がアガる
- 他の誰かをアガらせる
- 流局させる
「誰かにリーチをされている状況」をイメージしてもらえばわかりやすいです。そのリーチ手を不発に終わらせるためには、この3つの手段しかあり得ません。
そこで、それぞれを達成するための手段をさらにブレイクダウンしてみましょう。
「自分がアガる」という目的のための手段
「自分がアガる」という目的のための手段は、「回す」と「押す」の2つです。
「回す」のか「押す」のかはケースバイケースですが、どちらかの方針でプレイを進めていくことになります。
「他の誰かをアガらせる」という目的のための手段
「他の誰かをアガらせる」という目的のための手段は、「鳴かせる」「差し込む」の2つです。
もちろん、「鳴かせる」「差し込む」は、どちらもリスキーです。
「鳴かせる」はある程度鳴かせたあとは「オリる」ことになりますが、読み間違えるとロン(結果的に差し込み)されます。「差し込む」のは、わざと放銃することなので、自分の点数を犠牲にすることになります。
しかし、その手段を取るべき状況というのは少なからずあるので、「差し込む」を選択肢として持っておくことは重要です。
「流局させる」という目的のための手段
「流局させる」という目的のための手段は「オリる」の1つです。
「オリる」目的は、「流局させる」ためですね。ここだけ切り取ると当たり前のことですが、重要なのはリーチをかけられたときに「自分がアガる」と「他の誰かをアガらせる」ではなくあえて「流局させる」を目指す、という明確な意思を持ってオリるべきなのです。
実際の牌譜を見ながらの方がわかりやすいと思うので、次からみていきます。
リーチに対してオリるかどうか?
では早速、いろんな状況でのリーチに対してオリるかどうかを考えていきましょう。
m:マンズ
p:ピンズ
s:ソーズ
r:赤ドラ。redの略。
第1問:トップで、16,800点差の2着目からのリーチ
東2局 19巡目 東家 2着目と17,800点差のトップ
23344p西西 南南南ポン 567pチー ツモ2s ドラ9m
上家がリーチ。
トップ目です。役ありでテンパイもしています。しかもあと1巡だけリスクを冒せば、また連荘することもできます。
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しかし、正解は「オリる」です。
オリる最大の理由は、自分がトップ目かつまだ東2局だからです。仮にこの局での放銃の点数が低かったとしても、東3局・東4局で連続失点すれば、結果的に大きな失点になるリスクがあります。
自分がトップ目を守るために最も避けるべきことは、放銃することです。ただただ局が進めば、おそらくトップになることができるでしょう。
この状況においての優先順位は「放銃しない>>>>>>>>アガる」と思ってください!! ╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !"
第2問:2着目で、19,300点差のラス目以外からのリーチ
東4局 6巡目 東家 21,100点 トップ目との差は27,100点
3466m56p45s發發 東東東ポン ツモ8m ドラ3p東
下家がリーチ。
3着目、オーラス、親。ラス目とは19,300点差。2問目以降は全てオーラスです。
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正解は「オリない」です。
オリない最大の理由は、オーラスで下の順目との点差が12,000点差以上空いているからです。
この状況での死守すべき条件は、ラスにならないこと。オーラスにラス目にまくられるパターンは以下の5通りです。
- ラス目が親で、ひたすら連荘されてまくられる
- ラス目との点差の半分以上の点数で、ラス目に放銃する
- ラス目との点差の点数以上で、ラス目以外に放銃する
- ラス目にツモられてまくられる
- 自分が親の時にラス目以外にツモられて、親かぶりの差額でまくられる
1から順番に、考慮すべき優先順位順に並べています。4.5.は避けられないので考えなくていいです。
今回は、リーチ者とラス目が異なるプレーヤーなので、3.のパターンですね。つまり、このリーチに放銃したとしても倍満以下なら自分の着順が変わりません。 したがって、このリーチには振り込んでも問題ないです。
すでに役があり、形も悪くないので、アガりきれる確率は十分あります。しかも、自分が親なので、押してアガれば連荘できて、もしかしたら2着や1着を狙えるかもしれません。
リーチは無視してどんどん攻めましょう。 ╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !"
第3問:トップで、1,400点差の2着目からのリーチ
東4局 9巡目 西家 31,200点 2着目と1,400点差のトップ
678m56p345678s北北 ツモ8p ドラ西
上家がリーチ。
トップ目、オーラス、2着目との点差は僅差です。役ありテンパイしていますね。
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正解は「オリない」です。
「ラスにならない」条件を考えると、先程の5パターンのうちの2.3.ですね。
まず、ラス目の役はトイトイです。ドラの西が生牌なのでリスクはありますが、西をツモった時以外はオリなくていい(西だけは切ってはいけない)です。リーチ者には12,000点以下なら放銃してもラスにはなりません。無視して、押していいと判断します。
また、自分が役あり両面待ちでテンパイしていることが重要です。あと8巡もある中で、オリていてもツモられる可能性もかなりあります。一方、自分がアガってしまえばトップ終了できます。
自分がアガれる確率・放銃してまくられる確率・ツモられる確率を考慮して、ここでは、「誰かをアガらせない」という目的ための手段として、「自分がアガる」を目指しましょう。
第4問:トップで、 9,700点差の2着目からのリーチ
東4局 14巡目 西家 34,700点 2着目と9,700点差のトップ
23455678m23p456s ツモ7s ドラ白
下家がリーチ。
トップ目、オーラス、2着目からリーチ。
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正解は「オリる」です。
第3問と似た状況ですが、違いを意識して見てみましょう。
最大の違いは、ラス目(上家)がドラポンしているということです。ラス目に8,000点を放銃すると南入してしまい、自分がラスになる可能性が高くなります。12,000点を放銃すると3着まで下がります。 このように、着順を下げてしまう可能性があまりにも高いです。
そもそも2人が攻めている場合はその2人が潰しあう(お互いでロンして自分が被害に遭わない)可能性もあります。したがって、ここは「オリる」が正解です。無理に頑張らず、静観しましょう。
第5問:トップで、 13,500点差の3着目からのリーチ
東4局 8巡目 南家 21,100点 2着目と6,600点差のトップ
78p東西西白白 789mチー 567sチー ツモ7m ドラ西
上家がリーチ。
トップ、オーラス、3着目からリーチ。
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これは微妙なところですが、正解は「オリない」です。
1つ条件があって、「白を鳴けたらオリない」です。この順目は東を切ってお茶を濁して、ヤバい牌を2枚以上抱えたら(7mはヤバい牌です)オリます。逆に、白をポンできたら7mを切って全ツッパ(全てツモ切りする) です。
考慮したい要素として、親リーチの”現待ち”(リーチの現物待ち。今回だと9p)であるということがあります。アガれる可能性をかなり期待できる、という点も考慮して、白さえポンできたら攻めていきましょう。
もちろん「西西白白と切ってオリる」のも選択肢として普通にアリです。4〜5巡もほぼ問題なくオリれるなら、最後までオリ切ることができるでしょう。
ただ、相手が親なので「どっちにしろツモられたら連荘される」ということが困ったポイントです。一般的に麻雀において「親のリーチにはオリろ!」というのが基本ですが、このような状況では、逆に「自分がアガる」を目指すのも選択肢に入れたいところです。
正解はないが、目的を考えてオリろ!
いかがでしたでしょうか。
僕が「正解」と言った選択が常に正解とは限りません。攻めて結果的にアガることもあれば、放銃してラスに転落することもあり得ます。
僕が言いたいことは、「オリる」「オリない」の判断を間違わないこと(結果)ではなく、「オリる」を選択する場合も常に「誰かをアガらせない」ための「流局させる」手段としてオリる、ということを意識(過程)してほしいということです。「誰かをアガらせない」ための手段として「自分がアガる」の方が優位性が高いと判断できるならば、「オリない」という選択を取れるようにしておきましょう。 ╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !"
それでは。
チャイフ
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