こんにちは、チャイフ(@chaif123)です。
ウェルススペクトルは、とても概念的で、わかりづらいです。
しかし、ウェルスダイナミクスが提唱する4つの理論の中で、最も基本的であり、日々の生活に即しているものです。ウェルススペクトルは人生におけるインフラとも言えると思っていて、それを身につけるパワーをぜひ感じてほしいと思っています。
ということで、ウェルススペクトルの各スペクトルについて解説していきます。今回は、『赤外線』についてです。
『赤外線』以外のスペクトルについては、以下にリンク一覧を載せておきます。
ウェルススペクトル全体の概要についてはこちらの記事をチェックしてみてください。
それでは!
Contents
赤外線の状況
まず、『赤外線』の状況を説明します。
『赤外線』の最大の特徴は、個人のキャッシュフローが毎月マイナスであることです。フリーターや一般的なサラリーマンならもちろん、たとえ会社の取締役であったとしても、個人で見たときのキャッシュフローがマイナスであれば赤外線スペクトルと判定されます。
ちなみに、『赤』はキャッシュフローが(およそ)プラマイゼロであり、『オレンジ』はキャッシュフローがプラスであることが1つの条件となっています。客観的でわかりやすい指標ですよね。
世界では、価値とお金が行き来する大きな流れがあります。
例えば、民間ではコンビニやカフェや飲食店ではモノの売買が行われています。美術館や映画館ではサービスの売買が行われています。企業と企業の間でも、サービス品質の向上のためにさらに大きなお金が動いています。企業に入ったお金は給料という形で従業員に支払われます。株式や債券などのやり取りが投資家や企業の間や国の間で行われています。
しかし、『赤外線』はその世界中のお金の流れから切り離され、世界と分離した状態とされています。ただただお金が減り続け、それに苦しみ、その原因を他者や環境のせいだと思っている状態です。とてもつらい。
放っておくとひたすら消耗していく状態です。
喩えるなら、血を流している状態です。外部への価値提供を考える前にまず止血をするべきなのです。
あるいは、砂漠で喉が渇いている状態です。砂漠で人に水を与える前に、まず自分の渇きを潤すべきなのです。
『赤外線』に留まるための方法
『赤』以上のスペクトルでは、1つ下のスペクトルの「上がるための課題」とそのスペクトルの「留まるための方法」がイコールなのですが、一番下のスペクトルである『赤外線』のみ、この項目を説明しておきます。
『赤外線』に留まるための方法です。誰もそんなことをしたいわけではないのですが、無意識にやってしまっている行動として、つまり戒めとして知っておきましょう。
すべてを自分でやろうとする
1つ目は、すべてを自分でやろうとすることです。
例えばお金の管理で考えてみましょう。お金の管理の全てを自分でやろうとしてはいけません。
後ほど出てきますが、「お金の管理」は『赤外線』を抜け出すための第一歩であり、絶対条件です。お金の管理の手段としてマネーフォワードなどの便利なサービスを利用すればいいですし、周りに得意な人がいたら相談しましょう。記録をするところを自分でやって、収支の計算を誰かに手伝ってもらうのもアリです。
「便利なシステムに頼る」「身の回りの誰かを頼る」これをせずに、すべてを自分でやろうとすれば、赤外線に留まることができます。
他人を責める
2つ目は、他人を責めることです。
「すべてを自分でやろうとする」と、きっとうまくいきません。一部、あるいは一時期はうまくいくかもしれませんが、必ずどこかでうまくいかなくなる部分や時期がやってきます。
そして、そのうまくいかない状況の原因を「周りのせいだ」「環境のせいだ」と責任転嫁するマインドを持てば、『赤外線』まであと一歩です ╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !"
もとい、『赤外線』から抜け出すことはできません。
喧嘩を売る
3つ目は、喧嘩を売ることです。
「他人を責める」は自分の心の内で思っているだけですが、具体的に誰かに攻撃するアクションを起こしたら、無事に『赤外線』達成です。 ╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !"
『赤外線』の特徴の1つに「否定的」というのもあります。他人との争いは、一時的な達成感や優越感はあれど、その後には何も残らずただ時間と体力を消費するだけなのです。
このように、「『赤外線』でいること」は、自分だけでなく周囲の人にマイナスの影響を与えます。周りに対して良い影響を与えようとアプローチしても、赤外線でいる限りそのアプローチは続きません。
そうはありたくない、ですよね。
『赤外線』から赤に上がるための課題
では、『赤外線』の状態がいかにヤバいかを感じていただけたところで、『赤外線』から赤に上がるための課題を説明します。
お金を測定する
1つ目の課題は、お金を測定することです。
概要記事で、「ウェルススペクトルは自分がどこにいるかを教えてくれる理論」とお伝えしました。その全ての第一歩は、多くの人が感じていたがなんとなく見て見ぬフリをしていた現実を客観視することなのです。これによってまずお金の状況を把握します。
最初にもお伝えした通り、『赤外線』は個人のキャッシュフローがマイナスの状態です。
そして、自分のキャッシュフローがマイナスかプラスか把握できてない状態も『赤外線』状態と言えます。なぜなら、この第一の課題をクリアできていないからです。
お金の測定は言ってしまえば簡単です。入ってきたお金(収入)と出ていったお金(支出)をそのたびに記録して、その差額を観測すれば良いのです。
単位は1ヶ月ごとで良いと思います。「1ヶ月ごとにキャッシュフローがプラスだったかマイナスだったか」を観測するのです。プラスにするためのアクションも重要ですが、まずは記録→観測できる状態になっていればこの課題はクリアです。
行動を正す
2つ目の課題は、行動を正すことです。
自己管理をすると言い換えても良いかもしれません。
他者からの信用と自分の信用を築いていく行為だとも言われています。ここは抽象的でわかりづらので、具体例を2つ挙げます。
例えば、健康であろうとする姿勢を保つこと。「不健康な状態」が悪いわけではありません。持病はどうしようもないですし、個人ごとの体の強さというものはあります。自分の中でのコンディションを一定以上に保とうとし続け、自分にあった動き方をできる基盤を整える意識を持つことが重要だと思います。
(健康についてジェネラルに語っている記事が1つありましたので、置いておきますね。)
例えば、無駄遣いをしないこと。これはお金も時間もそうですね。「何が無駄か」というのは人によって違いますが、惰性になっていることは無駄なことである可能性が高いと思っています。
僕の場合、お金の測定を始めてすぐに「自販機でジュースを買う」という惰性行動を無意識に取っていたことに気づき、すぐにやめました。ほぼ毎日、最もコスパの悪い買い物をして自分の不健康を促進していることを自覚し、白湯を水筒に入れて持参するようになりました。
そのほか、カフェインを減らしたり、夜更かしをやめたり、Youtubeの時間を減らしたりしました。
ちなみに、タスク管理と記録を同時に、しかもスムーズにできるタスクシュートという神アプリの解説記事を置いておきます。
悪習慣を断ち切ることは、多くの場合健康のためになりますし、それ自体が「行動を正す」ことにつながります。「自分の中では、わりと自己管理できているのでは?」と思えてきたら、この課題はクリアで良いでしょう。
義務を果たす
3つ目の課題は、義務を果たすことです。
役割を果たすと言い換えても良いかもしれません。
義務というものは、外部から与えられます。それも、自分よりも大きな存在から与えられます。それは、国だったり、会社だったり、家族だったりします。所属先と言い換えても良いかもしれません。
その所属先を思い浮かべ、「それをできていないと、困る人がいるか?」と自問してみてください。それが義務であり、『赤外線』を抜け出して赤にレベルアップするための最後の課題です。
例えば、約束を守ることかもしれません。誰かとのミーティングの時間や、仕事の期限などですね。これも「約束を破ってしまったこと」が悪いわけではありません。約束を守れるようにシステムを頼ったり、誰かに頼ったりしていく姿勢・意思が重要なのです。間違っても、「すべてを自分でやろうとする」をしてはいけませんよ。
「自分の義務・役割をある程度果たせている」と思えてきたら、この課題はクリアで良いでしょう。
次は『赤』→『オレンジ』です!
いかがでしたでしょうか。
ウェルススペクトルは、結果に意味はないと思っています。4,000円(割引価格3,000円)でスペクトルテストを受けたからといって、その結果が『赤外線』だから落ち込む、結果が『イエロー』ならちょっと優越感を感じる…ことに、全く意味がありません。
各スペクトルの状態と課題をしっかり理解して、日々の生活の中で実践していくことこそが重要です。きちんと実践していけば、1ヶ月〜3ヶ月程度でスペクトルを『赤』に上げることは可能だと思います。
また、各スペクトルの境界は極めて曖昧です。「1.お金を測定する」はまだいいとしても、「2.行動を正す」「3.義務を果たす」なんて抽象的すぎる指標に対して、明確に合否をつけられるはずもありません。
結局のところ、自分の意識の問題なのです。自分の意識として「これはクリアできてるな」と思えたなら、次のステップ、『赤』の課題に挑戦してみてOKだと思います。
それでは。
チャイフ
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