人生初。やりたいことっぽいものがキッチリ言語化できたんで(後編)

「やりたいこと」っぽいものが抽象的にでも言語化できてきたので、そこに至る経緯とかつらつらと話す。

今回は後編。前編はこちら

人生初。やりたいことっぽいものがキッチリ言語化できたんで(前編)

2023.06.02

コーチングを通していろいろ言語化できた

最終的に気持ち的に踏ん切りがついたきっかけはコーチングだった。2022年の10月から継続的にコーチングを受けていて、いろんなテーマでセッションをしている。ここ数回のキャリアに関するセッションや、そうでないテーマでのセッションにそれぞれヒントがあり、直近のセッションで1つのゴールのようなところにたどり着いた感があった。ざっくり流れで書いてみる。

『(仕事をしていて)やりがいを感じる時はどんな時ですか?』

この問いかけは、社内報を書くためのインタビューの中にあった質問の1つだ。他の「仕事で意識してることは?」とか「今の会社に合う人材はどんな人だと思いますか?」といった質問には、文字ベースだがほぼ即答できていた。一方で、「(仕事をしていて)やりがいを感じる時はどんな時ですか?」という質問に対して、筆が止まってしまったのだ。インタビューなのでとりあえず答えは用意したが、ここで筆が止まるということに意味があるような気がした。

それでこのあたりをテーマに、セッションをしてもらった。それで日常的にやりがいを感じる場面が少ないんじゃね?ってことで、「今の自分がやりがいを感じているか?」ということをつど思い出すようにしてみる…といった着地をした。まぁ「そらそうやろ」という結論なのだが。

自己啓発本を書きたい

別のセッションのテーマは「確定申告ができていなくてモヤモヤする」というテーマから。セッションを進めていく中で、「(確定申告がなかったら、あるいは終わったら)一番やりたいことは何?」という質問をコーチにもらったときの、僕の心の中で素直な答えが「本を書きたい」だった。

もう言っちゃうのだが、健康に関するテーマでの自己啓発本を書きたい。というか、書く作業はちょっとずつ進めている中で、確定申告作業の緊急度が上がっていたことによってペンディングになっていたのだ。

重要なのは、なぜそういう本を書きたいかという動機・モチベーションだ。理由を聞かれて口をついて出たのが「人々が健康になってくれたら自分は嬉しい」だった。その想いは確かにあったが、少し忘れかけていて、コーチングならではの発露だったように感じる。やはりコーチングはすごい。

アニメを作りたい?

さて、また改めてキャリアの話をした。「例えばこんな業界」という例として、「アニメ業界」を出したが、これに限っているわけではない。他に例を挙げるなら、「映画を作る」でもいい。「舞台を作る」でもいい。というか、作る必要すらない。

アニメなり、映画なり、舞台なり、ライブなり、音楽なり、イラストなり、漫画なり、絵画なり、そういう”エンタメ”とか”アート”という言葉で括られる生成物を見たり聞いたりした人が感動を覚える。何かを感じる。価値観が変わる。行動を変える。何かしらそういうものがあったとして、それに自分が関わっていれば嬉しい。そんな話をした。

なんと、先程の自己啓発本も根っこのところでは繋がっているのだ。書くことが目的ではなく、その本を読んだ誰かが何かを感じて、あわよくば行動が変わって、幸せになれば自分は嬉しいのだ。ブログやTwitterやstand.fmでの発信内容にも、その要素はおそらくある。

「本を出版したらカッコエエやろ」みたいなスケベ心ももちろんあるし、ただ「自分がやってやったぜ」みたいなエゴもあるが、まぁいったんおいといてくれ。

そう。僕は人に幸せになってほしいのだ。コーチングセッションの中で深掘りを続けていって、とてもシンプルな価値観に当たった。

核心にかなり近づいてきた感がある。

「ほっこり」と「モチベート」の共存

別回のセッション。

自分が大切にしたい価値観として、過去に自己分析をしまくった際には自由・安心・成長・規律・健康という5つの価値観を定義した。

圧倒的納得感!我が人生の価値観『自由・安心・成長・規律・健康』

2023.07.02

コーチングで価値観について話していて、2つの価値観が浮かび上がってきた。後から「それに名前をつける」ということをしたのだが、それが「ほっこり」と「モチベート」だった。ちょっとだけ恥ずかしいがこれがしっくりくる。

「ほっこり」は、先程のエゴが出すぎないようにするための雰囲気だ。幸せな感じで、やさしい感じで、暖かくて、軽い。色で言うと暖色系、淡いピンク色のイメージ。そういう雰囲気を大事にしたいと思っているらしい。

「モチベート」は、誰かの人生をより良くしたり、何かを教えて気づきを与えたり、AをBに変える、レベルアップさせる、背中を押す・あるいは手を引くなど。ややストイック寄りな印象もあり、色で言うと寒色系、青色のイメージ。これにはストレングスファインダーの『成長促進』をかなり言語化したものになっていると思う。

【SF資質】「成長促進」は人の可能性を後押しする資質【まとめ】

2021.12.04

この2つの価値観を共存させる、させたいと感じているのだ。ただ安心感を与えるだけではなく人に成長を与えたい。またただ成長を押し付けるだけでは真に成長を促すことはできないばかりか、場合によっては相手を傷つけかねない。だから共存させる。

次で結論が出る。

個人への影響(教育、啓発、感動、etc.)を与えたい

これが直近のセッション。

LT会があった直後だったのもあり、それの話にも関連させながら話していった。僕は「今の職場環境のほとんど全てに満足している」と言った。コーチの質問は「じゃあどこが不満なのか?」。深く考えすぎずに直感で出てきた答えはやはり「会社が目指す方向性と自分がやりたいこととマッチしていない」。

4年前に転職したタイミングで、働く条件や環境が少なからず良くなる、いわば「40点が70点に伸びる」と思えたから、転職をしたとよく話していた。逆に言えば80点や90点と思える働く環境が見つかれば、また転職したり、働き方を変える余地はあるとその時点で感じていた。「これが天職だ!」と思っていたわけではないし、それは今も変わらない。

誰が言ったか、会社とはどこかに向かう乗り合いバスのようなもので、大まかな方向性があっていれば乗ればいいし、ズレているなと感じたら乗り換えればいい、と。

…ただ、僕は”やりたいこと”を言語化できている自覚はなかった。それなのに「マッチしていない」という感覚はあるのだ。であれば、ひとことで言語化できなくても、”やりたいことっぽいもの”を説明することはできる気がした。

そしてそれは、「アニメを作りたい?」のところで話した内容そのものだった。つまり僕が(人生において)やりたいこととは、個人への影響を与えることだった。それは例えば、教育や、啓発や、感動。どこかの誰かが人生において成長、変化、前進、あるいは一歩踏み出す手伝いをしたい。そしてそれは直接個人にアプローチする形でなくても良い。だからアニメやら映画やらという「創作」も選択肢になり得たのだ。

あと補足すると、範囲としてはできるだけ広い方がいいのだが、一気に広い範囲を相手にしすぎると、1つ1つが薄くなる気がするので、確実に効果実感ができるようなものがいいように思える。人生を通してスケールしていけばいい。

この話、部分的には人に話したことがあったから、僕をよく知る人なら「それ前からずっと言ってなかった?」「そうですよね」と言われると思う。実際、パートナーにはそれっぽいフィードバックをいただいてしまった。そうですよね。

5つの価値観のトップ「自由」も関係している

先ほど、僕には自由・安心・成長・規律・健康という5つの価値観があると話したが、実はこの順に優先順位が高い。

そして、自由というのは「選択できること」だと考えていて、それは自分にももちろんのこと、他の人に対してもあって然るべきだと考えている。選択肢の数は、能力も関係しているが、それ以上に想像力が大きく関係していると考えている。知らないことは想像できないし、想像できないことは選択肢に入らない。それは(知らない状態の視点からだと余計なお世話かもしれないが)ある種の不自由だと捉えている。だからちょっとでもいろんな世界や考え方があることを知らせて、共有して、人々を精神的な意味で自由にしていきたいんだと思う。エゴだと言われたらそれまでだが、人生なんてエゴでいいだろ別に。

「人は100%エゴで生きてる」と考える理由

2021.05.30

実際、どういう働き方になるんだろうね

さて。

書いてはみたものの、やはりあまりにも抽象的なのだ。表現に違和感はないが、選択肢が広すぎる。ただ、なんでもいいわけではないとも思っている。

アンチパターンを書くのはカドが立ちそうでアレなのだが…まず、BtoB寄りの事業は微妙だと思っている。企業向けのシステム開発とかコンサルタントなんかはかなり微妙だろう。建設業もエンドユーザーの声を聞くことが少ないから微妙だと思っている。

あとは「マイナスをゼロにする」系も、社会や企業には必要なのは間違いないが、僕のやりたいことではなさそう。例えば社会インフラ系は、人々の生活を支えてはいるし影響も与えているのだが、「モチベート」の要素はほぼないだろう。

先ほど話していた創作・エンタメ系だと、なんらかの形で制作現場に入るか、あるいはできあがったものをお披露目する提供現場(?)に入るか。制作側に入るならより「自分が関与している」という実感を得られる一方で、それを見た人の顔を見る機会は減ってしまう。提供現場に入るなら逆になる。悩ましい。例えばリアル脱出ゲームを「創る」か「現地で提供する」で考えてみると、直感では後者になる。だからやはりそれを受け取る人たちの顔を見たいのだろうな。映画館で映画を観る人たちの顔を見たい。ライブ会場で歓声を上げる人たちの顔を見たい。

…いやー、でもやっぱり自分もそれにちょっとでも関わっていたい。例えば僕はラブライブ!のコンテンツが好きだが、「単に1人のファンとしてそれを布教する」だと違う気がするんだよな。うーむ。まぁ創作・エンタメ系はいったんこの辺で止めておく。

あとは、やはりどうも教育系への興味がある。真っ先に思いつくのは学校法人における教師だが、それに限らない。例えばトレーニングジムのインストラクターやスポーツのコーチなども「教える」職業だ。もちろんその道に関する能力や知識が必要だが、「できるかどうか」を度外視すれば選択肢に入ってくる。

また「教育系」とは少しズレる気もするが、まさに僕をここまで導いてくれたコーチングもかなり興味がある。むしろストライクゾーンど真ん中な気はしている。あとは、旅行やイベントのガイドなどの仕事も、たぶん繋がってくる。

まぁ、まだすぐにはわからん。いろいろ模索してみる。

「やりたいこと探しの旅」よりは気楽だし、ワクワクできる。なにせ、やっとのことでコンパスを手に入れたのだから。

チャイフ

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