こんにちは、チャイフです。
社交性が身についた
SF資質の社交性のことではなく、いわゆる一般的に用いられる社交性である。
小学生までは比較的一人で過ごす時間が多かったが、中学生からはそうもいってられない。
有象無象が蔓延る魔境にて五体満足で生存するには独力ではどうにもならず、何かしら対応をとる必要があった。
学年一やんちゃが集まった
先に断っておくが、ヤンキーとか不良学生はいない。
ゆうても受験を乗り越えて学生が集まっているので、それなりに常識はあるのだろう。
また、規則が非常に厳しかった。
宗教校だったため、罰則の単位が般若心経全文の写経だったのだが、
酒タバコは退学、ケータイやゲームやトランプ等が見つかると写経。
その他各種違反行為はだいたい写経。
僕も10枚くらいは書いた気がする。
しかし、我がクラスでは、すぐふざけるしうるさいし教師もバリバリいじるしお互いをもいじりまくる。
良く言えば飽きないクラスではあったように思う。
悪く言えば、油断するといじめられかねない弱肉強食のコミュニティでもあったかもしれない。
平穏ではなかった。
アキラとの出会い
入学式が終わってクラスに戻り、パッと喋るのはだいたい席が前後のクラスメートだ。
わりとすぐ友達になった前の席のアキラ(仮名)である。
正直、我がクラスが学年一やんちゃと言われた原因の大半を占めているのがこのアキラという男である。
なんでもないようなアキラとの出会いは、僕の人生を2つの点において大きく変えた。
考えもしなかったテニス部への入部
学校といえばクラブ活動である。
僕はとりあえず入学がゴールみたいなところもあり、どこのクラブに入るかというか、クラブ活動に入らなければいけないことを失念していた。
そんな迷う時間を与えることもなく、アキラが僕をテニス部に誘ってくれたのだ。
小学校の体育でもやったことのないスポーツ。
1人だと絶対に出てこない発想だった。
しかし、僕としては断る理由もなかった。
そのまま大学が終わるまでテニスを続けたのだから、間違いなく大きな分岐点である。
ワクワクすることが増えた
自分とは正反対の男だ。
当時はまだ今ほど人間性が確立されていなかったとはいえ、アキラとは根本的に活発さが違いすぎた。
ほとんど一人で過ごし、机に向かって勉強し、スポーツもあまりせず趣味といえばゲーム、という僕に対して、
なにかとうるさいし、遊び、暴れ、人を巻き込み、ぶっちゃけ問題行動も多かったのがアキラである。(そういえばこいつも受験勉強してたんだよな)
でも、楽しかった。
本当に楽しかった。
兄についていくのは正解を辿る感覚だったが、
アキラについていくのは一緒に冒険をしているような感覚だった。
危なっかしくもあったが、とても心地良くもあった。
小学生時代では考えられないほど遊んだ。
一方で、空気を読むことを覚えた
アキラを中心に友達を増やし、「外」へと繰り出した。
しかし、基本的にタイプの違うやんちゃなグループとうまくやっていくため、僕が取った戦略は「合わせる」だった。
ここで今の人間性の核となる部分が形成されていくことになる。
To be continued…
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