「やりたいこと」っぽいものが抽象的にでも言語化できてきたので、そこに至る経緯とかからつらつらと話す。
今回は前編。後編はこちら。
「大きくなったら何になりたい?」という質問にため息が出る
子供の頃から「将来の夢は何?」「大きくなったら何になりたい?」「大きくなったらやりたいことは?」という質問がくるたびに「これまたきたよ…」とうんざりしていた。「大人になりたいです」という完璧な回答を用意していたが、「大人になったら何になりたい?」と聞かれて答えられない、というマジでどうでもいい小競り合いをしていたり。
いつからだか「訊かれると答えたくなくなる」というリアクタンス(天邪鬼)も作用し、そういう質問が来るたびにそれを考えることを遠ざけてさえいたのかもしれない。
京都大学に入った 理由も、「選択肢が広がるから」とも言えるが、言ってしまえば「やりたいことがないから」なのである。入学したことはもちろん後悔していないし、むしろ誇らしいんだろうなとは思うし、多くの入学生もそうなのだろうとは思うが、「やりたいことがないから」で学校を選ぶのってどうなんや、とは正直思ってる。
やりたいこと探しの旅
「やりたいこと探し」って、20代30代の若者の多くがず〜〜〜っとやってることだと思うんだが、例に漏れず僕もそれだ。「大勢のうちの1人」に埋もれるような表現はしたくないのだが、認めざるを得ない。
これは単なる強がりだと言われればそうなのだが、「やりたいことが見つかっていない」ことは認めるが、「やりたいことが見つかっていないことに不安や焦りを感じている」ことはなかった。少なくとも、転職して今の会社で働いている間は、全くもって感じていない。
ただ、「これが自分の天職や!」「ここに一生を捧げるで!」とは思えていないし。まぁそれが思えている人も世界にどれだけいるんだとも思うが。
https://twitter.com/chaif_123/status/1397113465127510018?s=20
結局この『やりたいことの見つけ方』を読んでワークをやったところで、やりたいことは見つからなかったのだが、おそらくこの本が悪いんじゃなくて、僕がこの本を使いこなせなかったんだと思う。
そいで、しばらく「やりたいこと探し」をやってみたり、めんどくさくなってちょっと離れてみたりがダラダラ続いていたのかな。でもやっぱり現状に対してなんか違うみたいな違和感?はあったんだと思う。
生きがいマップ
ちょっと話は変わるけど、「生きがいマップ」っていうものを紹介しておく。
ちなみに「生きがいマップ」はいつ、誰が作ったのかだが、とりあえずそれっぽいリンクだけ貼っておく。ちなみにさらにどうでもいいけど、このような4つの集合のすべての重なりが表現されていない図は、ベン図ではなくオイラー図というらしい。
あの有名な「生きがいを見つけるためのベン図」はどこから来たのか?
そんなことはどうでもよくて、この図。3つ重なっているところに書いていることが辛辣というか、刺さるんだよ。
Comfortable, but feeling of emptiness(快適だが、空虚感がある)
「得意なこと」「必要なこと」「稼げること」が重なっているが、「好きなこと」が重なっていないのが今の僕の現状なのだ。いや、”空虚感”は言い過ぎだとは思うが、言わんとしている感覚はわかってしまうのだ。認めざるを得ない。むしろ、自分の口から言いたくない、言いづらい感覚を「生きがいマップ」が代わりに代弁してくれている。
ちなみにそれ以外の3つは日本語訳すると以下の通りだ。
- 好き・必要・稼げるが、得意なことではない:Excitement and complacency, but sense of uncertainty(楽しいし自己満足があるが、安定感のなさを感じている)
- 好き・稼げる・得意だが、必要なことではない:Satisfaction, but feeling of uselessness(満足感はあるが、不要感を感じている)
- 好き・必要・得意だが、稼げることではない:Delight and fullness, but no wealth(喜びと充実感があるが、富がない)
オンラインコミュニティでのLT会
所属しているオンラインコミュニティ『OneStep』でのLT会で「これから転職をする話」「転職をしてどうだったかという話」の発表があった。
2人が発表をしてくれたのだが、それぞれ転職をするきっかけ(僕はここがポイントだと感じた)として、1人目の方は「何の価値を提供できているかわからなくなった」、2人目の方は「限りある自分の人生を溶かしている気持ちがすごかった」が挙げられていた。確かにこの感覚に気づいてしまったら、転職をするよなぁ…と。
また、チャットコメントのなかである人が「いいカードほど切れないですよね」というリフレーズをしていて、これも個人的に刺さった。どういうことかというと、働く上での条件Aにやや不満があったとしても、別の条件Bがとても良い場合、条件Bを捨てる恐怖やもったいなさを感じて、転職に踏み切れない、ということだ。代表的な例が、給料だろう。「まがりなりにも高い給料をもらっている」という状況が、転職活動にブレーキをかけてしまう、みたいな話だ。
まぁともかく、僕はこのLTを4年前の転職時と重ねてある種「他人事」として聞くよりも、「現状を見つめ直す」という自分事視点で聞いていた気がする。要するに、「自分も今の会社を転職するか?しないか?」という問いかけが頭をもたげたのだ。見て見ぬフリをしていたが、この件と向き合わねばならんか、と思った。
たまたまだけど自分にとってもこのLT会はタイムリーだったのかもしれない。
後編へ続く
長くなってきたので前後編に分ける。
次回、コーチングのセッションを通してやりたいことっぽいものが言語化される。
チャイフ
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