こんにちは、チャイフ(@chaif123)です。
肩書き。
名刺なら名前の上につくアレであり、自己紹介の際に名前の手前につけるアレでもある。
社長や部長やナントカマネージャーのような組織のピラミッド構造の地位に関するものもあれば、エンジニアやデザイナーやディレクターなど職種に関するものもあって、かなり抽象的な概念であることがわかります。
さて、ここで1つ問いを投げてみます。

今回は、そんなことを考えてみます。
それでは!
(この話はstand.fmでも話しています。)
Contents
様々な肩書き例を見ていく
チャイフ
僕は現在、会社ではプロジェクトマネージャーをやっています。
いつからかというと、入社したときからずっとそうで、5年間以上同じ肩書を名乗っています。
そして、今でこそまぁそれなりにやり方や勘所がわかってきたような気がしますし、「プロジェクトマネージャーって何したらいいんですか?」という質問に対しても、ある程度答えることはできます。
ただ、「入社したとき」はどうだったでしょうか?「入社したとき」は、スタートアップ企業で前例も社員も少なかったという前提はありますが、「プロジェクトマネージャーのやり方はまだよくわからないけどプロジェクトマネージャーとして立ち回るしかない」という時期が続いていました。
わからないことだらけだが、お客様の前に立てば名乗るしかない。毅然とした態度を取るしかない。
要するに、「(会社という組織の中で)そのロールをやると決める」のが先で、「スキルを磨く」のは後にならざるを得なかったのです。
声優
声優という職業があります。
「どういう条件を満たせば”声優”と名乗っていいのか」なんて考えたことはないですが、「アニメにせよPVにせよ、何かしらの作品やコンテンツで声を当てる」という実績があれば、声優を名乗ってもいいのでしょう。
いや、それだと誰も0→1を踏み出せないことになってしまうので、「専門学校や養成所を卒業した段階」で名乗ってもいいのかもしれません。”声優志望” という段階を経るのかもしれません。
いずれにせよ、「何十という作品に出ること」が条件ではないですし、”声優”を名乗るための必須資格は存在しません。「役をもらう」ためには「オーディションに合格すること」が必要ですが、「”声優”を名乗る」条件は、それとは独立しているような気がします。
プロ野球選手
今度は明確に条件がある例を出しますが、「ドラフトに選ばれた直後の、ついこないだまで高校球児だった人」も、「大谷翔平さん」も、同じ”野球選手”です。(メジャーリーガーかどうかとかは置いておいて…)
もちろん「そこにスキル差があるか?」と言われればあるでしょうが、「”野球選手”と名乗る資格があるか?」と言われれば、どちらも等しくあるでしょう。
医師
「研修医として臨床研修を2年と後期研修を3年経て晴れて専門医となった人」と、「30年以上専門医をやっているベテラン医師」とかも同じ話だと思うのです。
患者の前に立てば、等しく「お医者さん」ですし、「お医者さんを名乗れない」なんてことはあり得ません。
ロールがスキルに先立つと思っていい
先ほど挙げた例の中だと、プロ野球選手や医師は専門職に近いです。全ての士業も専門資格がありますし、一定のスキルを身につけるのが先でしょう。
しかし、過度に「スキルがないと名乗ってはいけない」と思いすぎると、何も名乗れなくなります。
だから、スキルが足りていないように思えていたとしても、「これからはそういう役割でやっていこう・やっていきたい」というロールを先に肩書きにつけてしまうのをオススメします。
したがって、「肩書きとはロールかスキルか」という問いには「職種によって一概には言えないが、ロール寄り」と答えます。
やや背伸びして、そうありたい姿を名乗る
イメージ的としては、「やや背伸びして、そうありたい姿を名乗る」という感じです。
「やや背伸び」の「やや」の程度は人によります。
(ちなみに以前に「自分の心に聞いて、”そうありたい行動”を執る」というnoteを書きましたが、言っていることはほとんど同じです。)
名乗る恐怖

僕は入社したときからプロジェクトマネージャーを名乗ってきたという話をしましたが、まぁ怖かったですね。
6年前くらいに取得したファイナンシャルプランナー3級の資格があるんですが、「ファイナンシャルプランナー3級です」って堂々と言うのは怖いです(そもそも名乗るほどの難易度じゃないのかもしれないというのは置いておいて)。
肩書きは適度なプレッシャーになる
あと、僕はXだったりオンラインコミュニティの方で「課題の分離マン」という謎の肩書き(?)を自分につけています。「恐怖」とはちょっと違うのですが、「こんなことを名乗っているからには、『課題の分離』を意識しないとな、」とは思うのです。
つまり、肩書きは適度なプレッシャーになるのです。先に肩書きをつけることで、「そうあろうとする」という一貫性の原理が働くので、自然とスキルを身につけようとし、結果として”名”に”実”が追いつくことが期待できます。
「社長」「部長」といった役員や管理職のようなものも、実はそのポジションを先に与えられてから、「正しい意思決定をするためには?」「経営とは?」といった「必要なスキル」を獲得しようとするものだったりします。誰しも”初めて”はあるのですから。
この観点からも、「ロールがスキルに先立つ」という考え方を持っておいた方が、少なくとも自己成長にはつながるのではないかなとは思うわけです。
“自称”でつけた肩書きに勇気を持って”自称”を外す
というわけで今回提案するアクションプランは、“自称”でつけた肩書きに勇気を持って”自称”を外す、です。
ただ「肩書きをつけよう!」と言うても難しいです。しかし、”自称”とつければなんでも好きなように名乗っていいような気もしてきますよね。
“自称”デザイナー。
“自称”プロジェクトマネージャー。
“自称”エンジニア。
“自称”映画監督。
“自称”作曲家。
“自称”イラストレーター。
“自称”漫画家。
“自称”作家。
実在する職業ではなく、「この世にない、あるいはもうそういった働き方ができつつあるけどまだ名前はついていない働き方に名前をつけて」名乗ってみても面白いかもしれません。
“自称”リモート文化育成士。
“自称”プロンプトスペシャリスト。
“自称”AIコンサルタント。
“自称”バーチャル空間施工士。
“自称”AI絵コンテディレクター。
“自称”デジタル衣装デザイナー。
“自称”没入感体験プロデューサー。
“自称”クソコラ職人。
そして、そうして気軽につけた”自称”の肩書きを、外すのです。まるで自転車の補助輪を外すような感覚ですね。あぁこわいこわい。
しかし、ぜひ。
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