こんにちは、チャイフ(@chaif123)です。
作業をしているときに、つい「脱線」してしまうこと、ありませんか?
- テレビのだら見
- Youtubeの無限レコメンド
- Wikipediaの無限回遊
- Google検索祭
何かを調べるためにGoogleに行ったが最後、戻ってこれない底無し沼だったりしますよね。
今回は、タスクの「脱線」=「割り込みタスク」に絞って、その原因・パターンと対策について考えていきたいと思います。
それでは!
Contents
タスクから脱線するとき「これは今やるべき」というウソの大義名分で自分を騙している
人間の脳は、あなたが想像するよりもいとも簡単に自分を騙します。
タスクから脱線するとき、「これは今やるべき」というウソの大義名分で自分を騙しているのです。
認知的不協和を避けるため、ウソの理由を作り出す
認知的不協和の観点から、「やってはいけないことだ」「これは悪だ」と思いながら行動することは、人間は本質的にできません。
認知的不協和とは、人が自身の中で矛盾する認知を同時に抱えた状態、またそのときに覚える不快感を表す社会心理学用語。
人はこれを解消するために、自身の態度や行動を変更すると考えられている。 by wikipedia
そこで、「やるべきことをほったらかして脱線する」という悪行に手を出す際、僕たちは「これは今やるべきなんだ」と自分に言い聞かせます。
いや、本当に「これは今やるべきなんだ」と思って行動しています。
無意識に自分を騙しているのです。
- Youtubeで動画を見るのは、休憩するために重要
- SNSをチェックするのは、情報収集とトレンドの追跡のために重要
- Google検索をするのは自分の教養を高める上で重要
- ソシャゲを進めるのは、いつかやるべきタスクだから、今のうちにやっておくのは重要
- ソシャゲを進めるのは、楽しいと思ってやっていることだから重要
- 二度寝をするのは、溜まっている疲れをとるために重要
- 惰眠を貪るのは、溜まっている疲れをとるために重要
- 夜更かしをするのは今日やり残したことを挽回するために重要
- etc.
(似た文脈に「モラル・ライセンシング」があるので、興味があればこちらの記事もご覧ください。)
モラル・ライセンシングが発生するメカニズムと防ぐコツ3選
後から悔やみ、後悔する
一方で、人間は後悔することはできます。
「やるべきことをほったらかして脱線する」という悪行をやらかした自分を省みるのです。
先ほど本気で心から正しいと思ってやっていたことにもかかわらず、後から振り返ったときには評価が変わっているのです。
ブレているのです。
「絶対的に重要なタスクだったか?」というとそうではないのです。
不思議ですよねぇ。だから「騙す」という表現を使っています。
これを繰り返すと、どうしても自己肯定感が低くなってしまいがちですよね。。。
「脱線をしたときに自己肯定感を下げてしまう」ことの対策
さて、対策を考えましょう。
「脱線をしたときに自己肯定感を下げてしまう」ことの対策としては、「ちょっとくらいええんやで」と自分を許すことです。
これはもう気の持ち方なので、後悔や反省を無限ループせずに「教訓」と置き換えて、前向きに考えるしかないです。
「脱線を防ぐ」方法
本題の「脱線をしてしまう」ことへの対策です。
クローズドリストを作成する
まず考えつくのは、クローズドリストを作成することです。
- その日一日にやることを決めたリスト
- 一度決めたら追加不可
クローズドリストに集中すれば、脱線することも少ないし、クローズドリストの完遂ができていれば、多少の脱線も問題ではないでしょう。
しかし、この記事にいらっしゃったあなたが考えているのは、こんなことかもしれません。
そうですよね、すみません。
情報を遮断する
続いての対策は、情報を遮断することです。
僕たち人間は、何かの情報をキャッチしたら、その情報と繋がるものごとを連想してしまいます。
ストレングスファインダーの「着想」「内省」などを上位資質に持っている人は、特にその傾向が強いかもしれません。
(ストレングスファインダーに関する記事もいくつかあるので、興味がある方はチェックしてみてください。)
(ただこれも脱線なので脱線を防ぎたい方は軽率にリンクを踏まないことをオススメします。)
クリフトン・ストレングスを受けるべき理由とは?【資質公開】
「情報を遮断する」とは、具体的に言えば、視覚と聴覚を遮断することです。人間がキャッチする情報は、視覚が87%、聴覚が7%と言われています。
これらを何らかの方法で制限できれば、目の前のことにフォーカスする効果が期待できます。
- 視覚
- PCのウィンドウを全画面にする
- ブラウザのタブを5つ以上開かないようにする
- webページの広告をブロックする
- 自宅では、机を壁に向ける
- 自宅では、机の上にできるだけモノを置かない
- 自宅ではなく、図書館やカフェなど誘惑の少ない場所で作業する
- 聴覚
- テレビを流さない
- ヘッドホンを装着して、音を流さない
- ヘッドホンを装着して、歌詞のないBGMを流す
「音楽を聴く」のは、外部からの情報を遮断するという意味ではよいのですが、その音楽自体が「連想」のトリガーになることを避けなければなりません。できれば、歌詞のないBGMにすることをオススメします。
上記はあくまでも一例なので、自分にあった集中方法を模索してみてください。
インボックスに書いて、忘れてしまう
それでも「連想」してしまった場合の最終手段として、インボックスに書いて忘れてしまうことです。
「Inbox」とはメールソフトが一時的に受信メールを保管するフォルダーのこと
インボックスは、抽象的に言うと「いったん情報をおいとく場所」ですね。
- 口頭で依頼されたタスク
- メール返信
- 思い出したタスク
- (個人的にはこれがめちゃめちゃ多い)
- 作業中に出てきた関連ワードの検索
脳みそが「今やるべきだよ〜」と自分を騙せてしまう理由は、「忘れてしまう」というリスクを避けようとする大義名分にとても納得感があるからです。
したがって、「忘れてしまう」という心配を自分に(脳みそに)させなければいいのです。
そこでインボックス。つまりは、メモです。
- 紙のノート
- メモ帳
- Evernote
- タスクリスト
- LINEの自分とのトークルーム
何でもよいです。僕の場合は、何かを思い出したり連想したりして割り込みタスクが入り込みそうになったときは、忘れないうちにTaskChute Cloudにとりあえず入れるようにしています。
そうすれば割り込みタスクを「忘れられる」ので、無事に元々のタスクにフォーカスできます。これはTaskChute時間術の考え方の原点であり奥義ですね。
タスク管理においてタスクシュート時間術が選ばれる理由
ちなみに、後から空いた時間でインボックスの情報を処理していくことになるのですが、場合によっては「後で処理したかどうか」は実は些事です。
「自分を安心させて、脱線させない」ことが目的なので、そのまま処理しなくてもいいようなことなら、もはや処理しなくてもいいでしょう。
脳みそが「今やるべきだよ〜」と騙してくるときは、その割り込みタスクの重要度も高めにマージンをかけている場合が多いので、時間が経った後に「え、このタスクどうでもよくね?」って思ったら削除すればいいですね。
自分の脳みそを騙し返してやりましょう。
少しずつ練習をして「脱線」を減らしていく
いかがでしたでしょうか。まとめです。
- クローズドリストを作成する
- 情報を遮断する
- 視覚、聴覚を遮断する
- どうしても「連想」してしまった場合は、インボックスに書いて忘れてしまう
今回は「タスク管理」という広い広い分野の中で、「割り込みタスクを減らす」というかなり重要な要素について話してきました。
そして、これらは全て練習が必要です。方法がわかったからと言ってすぐに実践できるわけではありません。
トライアンドエラーを繰り返し、少しずつ脱線を減らしていきましょう!
それでは。
チャイフ