
こんにちは、チャイフ(@chaif123)です。
TRPGのキャラクター作成の作り込みがすごいと一部から評判(?)で、「キャラシートが小説」と言われることもあり、せっかくなのでキャラ作成時の作業手順をまとめてみました!
それでは!
Contents
TRPGのキャラ作成がやばいと言われる
僕が所属しているオンラインコミュニティ『ライフエンジン』で、ちょくちょくTRPGをやることがあります。
主に遊んでいるシステムは、クトゥルフ神話TRPG(略称:CoC)です。
そこで、他のメンバーに「キャラ作成の作り込みがやばい」と言われることが多くなってきました。
「キャラシートが小説」と言われることもありました。
そうですね、自覚はあります。
TRPG7版でキャラ作成したのがきっかけ
元々はそうじゃなかったんですけど、実はTRPG7版のシナリオに誘っていただいて、7版のルールでキャラ作成したのがきっかけです。

↑キャラクターの生い立ちに設定を生やしまくった結果ヤバい話ができたやつ
TRPG7版には、「バックストーリー」というものがあります。
これは、キャラ作成に深みを出すための設定です。(たぶん)
- 容姿の描写
- イデオロギー/信念
- 重要な人々
- 意味のある場所
- 秘蔵の品
- 特徴
この「バックストーリー」が、キャラクターのイメージを膨らませるトリガーとしてとてもよく作用しました。
特に「重要な人々」とかを考えていると、そのキャラクターの「過去」に思いを馳せるようになって、生い立ちや家庭環境などを想像できます。
また、「イデオロギー/信念」などを考えると、価値観・トラウマなどを想像できます。
そうこうしているうちに、気がつけば非常に人間くさいキャラクターが仕上がっていました。٩(ワー)و
キャラ作成手順
ということで、せっかくなので僕がどういう手順、どういう粒度でキャラ作成をしているのかを公開したいと思います。
キャラ概要設定を作成する
まず、大まかなキャラ作成手順を整理してみます。
- ステータスロール
- 身長、体重、年齢、性別を決める(出身は後でもいい)
- STR、CON、SIZ、APPなどを参考にする
- 職業を決める
- DEXなどを参考にする
- この時点で、ざっくりの性格をイメージしておく
- 外向的か内向的か
- 気は強いか、弱いか
- ちょっとアホっぽいか、賢いキャラか
- POW、INT、EDUなどを参考にする
- キャラ絵をpicrewで作る(ノリで作る)
- 性格のイメージに合わせて表情とか見た目を整える
- キャラ絵に合わせて、髪の色、眼の色、肌の色を設定する
- 日本の色一覧(?):https://www.i-iro.com/dic/
- キャラ詳細を詰めていく(後述)
ここまでのキャラ作成手順は、よくある流れかと思います。
なんだかんだpicrewで凝ったりするので、時間にしておよそ15分〜30分です。
フォーマットに従ってキャラ詳細設定を詰める
たぶん、ここからが人と違ってる気がします。
僕がTRPGのキャラを作成する際のフォーマットを公開します。
クトゥルフ神話TRPG専用のキャラ作成サイト「いあきゃら」に、キャラ作成のフォーマットを置いていて、毎回ここからコピーして作業を始めています。

↑サンプル太郎
もしかしたら、フォーマットを作成してること自体が珍しいかもしれないですね。
- 性格:
- 身体能力(ステータス):
- 一人称:
- 二人称:
- 出身:xx
- 家族構成:xx
- 生い立ち:xx
- 性格の理由:xx
- 趣味:xx
- 趣向:xx
- 習い事:xx
- ルーティーン:xx
- 職業:xx
- 所属:xx
これらは全て埋めなくてもOKです。
僕はキャラ作成をするにあたって、ゼロベースで書いていくのが苦手なので、自分に対する質問文のようなつもりでフォーマットを作成しています。
(というか、それ以外の資料作成全般において、ゼロベースでの作成は苦手ですが)
あまりイメージが出てこなかったり、めんどくさくなったら項目ごと削除します。
「家族構成」は、両親がどうか、兄弟はいるか、どのように育てられたか、などを記載します。
「生い立ち」は、主に学生時代の体験談〜今に至るまでのエピソードを書くことが多いです。
ここで「信念/イデオロギー」などのバックストーリーを構築することも多いです。
「趣味」は、読書とか散歩とか製作とかです。
「趣向」は、基本的に食べ物の好き嫌いのイメージです。あとは、一般的な苦手なこととか恐怖症とかを書いたりもします。
「所属」は、会社や団体など、生活の大部分を過ごす場所を書きます。
企業の部署のような細かい粒度は、それがパーソナリティに関わってくる場合は記載します。(例えば、ある部署にいて、違う部署の人間が「重要な人々」に含まれている場合など)
この工程がアホみたいに時間かかります。
この時点で2時間くらい経過しています。
技能を振る
ここまでキャラの情報が固まってくると、そのキャラクターがどんな技能を持っていそうかを考えるのは比較的容易です。
- シナリオの推奨技能を振る
- キャラクターが持ってそうな技能を振る
- 「PLが振りたい技能」を適宜振りつつ調整する

技能をスクロールしていると、このように魔が差してしまうことってあると思います。
状況にもよりますが、1個くらい”変な技能”を取っておくと、キャラクターにも深みが出ます。
何より自分が一番楽しい。
- 乗馬:幼少期に海外で乗馬経験があり、実は乗馬ができる
- 医学:親が医者のため、医学知識を勉強することが多かった
- 拳銃:趣味でサバイバルゲームをやることがあり、拳銃の基本的な扱いができる
職業に基づく技能は比較的すぐイメージできますが、現在の趣味や生い立ちに基づく技能を取っていると、ギャップや意外性が出て「そのキャラクターならでは」になるので、オススメです。
ここまででだいたい2時間半経過しています。
ギャップを持たせる
まぁ1種のコツというかテクニックにはなってしまいますが、キャラに深みを持たせたい場合は、「ギャップを持たせる」ということを意識してみるとよいです。
キーワードは「なのに」「だけど」です。
- 性格とのギャップ
- 口数が少ないのに甘いものが好き
- おとなしいけど虫を見たら大騒ぎする
- ガサツだけど正義感が強い
- 怖がりだけど芯が強い
- クールだけど方向音痴
- 職業とのギャップ
- 教師なのにケンカっ早い
- 医師なのにうっかりが多い
- 格闘家だけどアイドルオタク
- 犯罪者だけど臆病
- ヤクザなのに優しい
- ステータスとのギャップ
- SIZが高いのに小心者
- EDUが高いのに抜けてる
「この職業はこういう性格だろう」という偏見がベースになっているのはあまりよくないのは理解していますが、堪忍してください。
何にせよ、小さくても何かしらの意外性があると、人間臭さ・深みが出て魅力的なキャラになりやすいです。
キャラのサンプルセリフを3つ考える
そして最後に、かなり特徴的な工程だとは思うのですが、「キャラのサンプルセリフを3つ考える」ということをしています。
「3」という数字に特に意味はないですが、「キャラクターがどんな人間か?」をある程度イメージできていないとサンプルセリフを絞り出せないので、1つや2つではなく3つ以上の方が効果があるような気がしています。
- 「うぃーっす…」
- 「あ、これ俺っすか?…へーい、やっときますよー」
- 「…っ!おいてめぇ!待ちやがれ!」
不思議なもので、サンプルセリフを考えておくと、なんとなくキャラクターの人柄が見えてきます。
上記の例だと、「ガサツ」「適当」「正義感」といった人間性が想像できるかもしれません。
全体を通して、1人のキャラクターを作成するのにざっと3時間はかかります。
キャラ作成は楽しいぞ!
いかがでしたでしょうか。
キャラ作成は「こうすべき」ってもんはありません。
作り込むのが正義ではありませんし、シンプルでも自分がのびのびロールプレイができれば全く問題ないと思います。
そう、僕は「キャラ設定を固めておいた方がロールプレイがラク」なのでキャラを作り込んでいるフシがあります。
でも、あえて余白を多く残しておいて、シナリオ中にロールプレイしていく中でキャラが育っていく、というのも素晴らしいパターンだと思っています。
この記事で公開したフォーマットとかは自由にパクっていただいてOKなので、ぜひキャラ作成をお楽しみください。
それでは。
チャイフ