外国人観光客に特急・新幹線のネット予約は難しいんだろうな

こんにちは、チャイフ(@chaif123)です。

日記です。

北回り(敦賀経由)で東京方面に行くのは意外とナシではないらしい

8月31日。

激遅台風『サンサン』が九州で腰を据えているタイミングで、冠婚葬祭のために京都から群馬に移動することになりました。

同じルートを使う知人からの提案もあり、東海道新幹線の運休リスクを避けて、敦賀経由のルートを選択します。

EX予約が便利すぎて使いたいので東京から行くルートしか頭になかったけど、実は敦賀経由でも時間、料金ともにそんなにロスがなかったんですね。全く知らなかったので学びでございました。

↑ 敦賀経由でも、高崎・大宮あたりに行くなら全然アリ!

道中で見た景色たち

そんなこんなで、あんまり乗ることのないサンダーバードと北陸新幹線はくたかに乗ることに。そこで外国人にちょいちょい道を訊かれました。

京都駅でExcuse meされた

僕は前日のうちにe5489でチケットを予約、支払いまでしておき、当日にチケットを受け取るだけ、というステータスにしていました。

そしてチケット受け取りのために京都駅でみどりの券売機に並んでいるときのことです。アメリカ人っぽいオジサンにExcuse meされました。僕自身の英語のリスニング能力はザコなので、短文ではなくそこそこ長文の英語で訊かれて「うおお」とはなったけど、コミュニケーションは取れたはず。以下、全部英語のやりとりだけど関西弁でお送りします。

オジサン
大阪に行きたいねんけど、あんたもここでそのチケット買おうとしてんの?
チャイフ
(大阪には行かないが???)ワイはあらかじめ予約してたチケットを受け取ろうとしてるだけやで。大阪、えと『大阪駅』に行きたいんか?

オジサン
関西エアポート
チャイフ
あっなるほどね。それやったら、ここで間違えなく買えるで
オジサン
あざす
チャイフ
オジサン
チャイフ
あれやな、”エクスプレスはるか”やな?
オジサン
???ん?〜〜〜(ここYESを想定してたので、想定外にいっぱい喋られて普通に聞き取れず)〜〜〜とりあえずここで買えるんやんな?
チャイフ
たぶん???(大事なところ聞き取れなかったし、シンプルにJR西日本の仕組み知らんので適当なこと言えない)

まぁそのあと買えてたっぽいのでめでたしめでたし。道案内にせよ路線案内にせよ、「ルートを訊かれる」ことは過去にもあったけど、「ここで買えるか?」という質問はなるほどなってなりましたね。まぁ売り場さえあってたら、あとはみどりの券売機の英語対応UIに従えばいいだけですからね。

サンダーバードでもExcuse meされた

さて、アメリカ人のオジサンも大丈夫そうなのを横目に見ながら、改札を通り0番線に行き、サンダーバードに乗ります。電車が来るまで乗車列に並んでいる間、駅員のアナウンスが繰り返されていました。

駅員
XX時XX分発のサンダーバードXX号は、全席指定席となっております。指定席特急券をお持ちでない方はお乗りいただくことはできません。あらかじめご了承ください…
チャイフ
なるほどね

さておき、サンダーバードが到着し、乗り込んですぐのことです。今度は、韓国人っぽいお兄さんにExcuse meされました。スマホのGoogle 翻訳アプリで「自由席」という文字を見せながら。

お兄さん
No this one?(自由席はないの?)
チャイフ
え?
お兄さん
No this one?(自由席はないの?)
チャイフ
えっとね…この電車は全部指定席やねん
お兄さん
ほう…?
チャイフ

お兄さん
…No this one?(自由席はないの?)
チャイフ
あー…(理解)まぁ、そう。
お兄さん
oh…

なんやこのコミュニケーション。

実はそのお兄さん以外にも、号車と号車の間の廊下には外国人がごった返していました。全席指定席なのに。でもまぁ英語でのアナウンスもされていなかった(頑張ってくれ)ので仕方ないよね、と思う。なんならアナウンスの内容を理解できている日本人でも「乗せてや!!!」ってゴリ押してくるパターンもあるくらいだし、防げないね。

「全席指定席の列車に、指定席特急券を持っていない人が乗って、そのまま終着駅まで運ばれてしまった場合にどうなるか」について、僕は分かっていないです。駅員が1人ずつ精算するのかな。いずれにせよ、台風でダイヤも乱れているところに、乗客も異国のシステムに適応できるわけもなく、おそらくそういうことが他の時間帯の列車でも起きていることでしょう。大変だなぁ。

敦賀駅では自動改札機を動かしていなかった

さて、敦賀駅に到着です。乗り換えの時間を使って駅弁を購入し、関東に向かう北陸新幹線はくたかに乗ろうとチケットを準備するが、なんと敦賀駅では自動改札機を動かしていなかったのです。

ゲートは開きっぱなしで、物理的にはチケットがなくても入れてしまう状態。ちなみにそれなりに乗客はいれど混雑とかは全然しておらず、だだっ広い駅構内にちらほらという程度です。

一応駅員にチケットを見せようとしたが食い気味に「そのままどうぞぉ!!」って言われたので、こりゃ大変だと思いました。

なぜ自動改札機を動かしていないか?という問いが生まれますよね。

そのときはダイヤが乱れていて、自動改札機のルールベースで処理できる情報量をオーバーしているから。と思いましたが、実際どうなんでしょうね。

と思いTwitter(自称X)で検索すると、(おそらく)真相がわかりました。

つまり、前日に迂回客で混雑したため自動改札を完全解放していて、その名残、ということですね。名残というか「もう台風の影響が収まるまでは完全解放しとこや」ってなったのかもしれません。

廊下に外国人が溢れる北陸新幹線はくたか

北陸新幹線はくたかではExcuse meされませんでしたが、北陸新幹線はくたか(人生初!)の中でも、やはり廊下に人がごった返していました。こちらは外国人だけでなく日本人もそこそこいました。

はくたかが全席指定だったのか自由席もあったのかは聞き逃しましたが、まぁ、どうなんでしょうね…。大変やなとは思います。

外国人観光客に特急・新幹線の予約は難しい

e5489にせよEX予約にせよ、「ユーザー登録してマイページを作って、クレジットカードを登録して、ネット上で列車を予約するシステム」は、やはり外国人旅行客にはハードルが高いような気がします。

日本に住んでいるならともかく、そんな何回も使うわけでもないであろうシステムに登録するよりも、紙のチケットの方が早いと考えますよね。それに、駅構内のみどりの券売機では英語・中国語(・韓国語も?)対応していますが、e5489やEX予約は英語対応していません。めんどくさいので紙チケットで現地でなんとかしようと考える人が多数派になってしまうのもわかります。

調べてみたところ、外国人観光客専用のインターネット予約サービスは2018年から開始しているそうですが、果たしてどれだけの人が利用しているのでしょう。

訪日のお客様向けインターネット予約サービスの開始について(2018年12月19日)

自分が海外に行ったときはネット予約サービスを調べるのもアリかもしれん

外国人観光客が特急・新幹線の利用に苦戦する状況があって、その原因は「そもそもネット予約を使おうとしない乗客側」と「利用しやすいネット予約サービスを提供するJR側」に分けられます。

知らなかったですが、調べたところJRはちゃんとサービスを提供しているっぽいので、「そもそもネット予約を使おうとしない乗客側」にアプローチする必要があり、つまりは周知・誘導・浸透というマーケティング領域が真因なのかなと思いましたね。

今回は、さらに台風によるダイヤの乱れが重なって、混乱を極めたのでしょう。

最後に他人事ではなく自分事として考えると、「海外旅行で列車を使うことになった場合、どうするか?」という問いになると思います。

これまでの海外旅行経験では、「電車移動の予定は出発前に組んでおいて、出発前に電車のチケットも予約しておく」ということしかやったことがないです。

ただもし現地で「新たに移動の予定が入って、電車を予約しないといけない」とか「遅れそうなので電車を遅らせたい」といった状況になった場合に、それらの操作をネットでやるかというと、まぁアナログでやるだろうなと思ってしまいました。つまりそういうことなんだな、と。

なので、旅行先でもネットサービスを使ってみようとする姿勢を意識的に持つのはアリなのかもしれないな、と思いました。(小並)

それでは。

チャイフ

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