こんにちは、チャイフ(@chaif123)です。
先日、新宿駅から電車で75分で行ける、御嶽という場所で岩登りをしてきました。
いわゆる外岩登りです。
今回は、外岩登りのための準備と、当日どんな感じだったかをレポしたいと思います!
想定している読者は「ボルダリングジムでのボルダリング はある程度やってきたが、外岩登りに一度挑戦してみたい人」です。
それでは!
Contents
外岩登りって?
ボルダリングのBoulderは「岩、玉石、丸石、巨礫」という意味があります。
ボルダリングとはそもそも、自然にある岩を登るスポーツであり、それを室内でもできるようにした施設が、ボルダリングジムです。
それに対して外岩登りでは、自然界にある岩を登ります。
川辺なんかに転がっている、3m〜くらいの大きな岩をただひたすらに登ります。
ハタから見たらけっこうヤバい人に映るかもしれません。
今回は、そんなボルダリングの真髄(?)である外岩登りを体験してみました。
当日までの準備
新宿駅からJRで75分
今回外岩登りのために行った場所は、東京都の御嶽というところです。
参考:御嶽ボルダーの基本情報
JR新宿駅から75分で辿り着けます。
調べてみると、インストラクター付きのツアーもやっているそうですが、個人で勝手に行く方がラクだし安いです。
「室内も含めてボルダリング自体初めて」という人はそもそも「外岩に登ろう」という発想にならないと思うので、室内でのボルダリング経験がある人は、この記事を参考にぜひ個人でチャレンジしてみてほしいです。
持ち物
- MUST
- 運動できる服装(Tシャツ、クライミングパンツ、靴下など)
- ボルダリングシューズ
- チョークバッグ
- ボルダリングマット
- トポ
- BETTER
- ブラシ
- 休憩用の食事、飲み物
- 虫除けスプレー
- 日焼け止め
- 着替え
基本的なマストアイテムは、室内で行うボルダリングと同じです。
外岩登りならではのマストアイテムとしては、「ボルダリングマット」と「トポ」があります。
ボルダリングマットは、後ほど説明します。
「トポ」とは、岩場のルート図を集めたガイドブックのことで、外岩登りの必須アイテムとなります。
英語の”topography(地形)”から来ている言葉だそうです。
先人のクライマーたちが自然界にある大岩を素手で登り、ルートごとの難しさを記録していった、ということですね。
頭おかしい素敵ですよね。
「トポ」はネットでも購入できますし、好日山荘などの大型アウトドア専門店なら置いている店舗もあるのではないでしょうか。
また、御嶽という場所はがっつり屋外であり、山の中です。
季節にもよりますが、夏に行く場合は虫除けスプレーや日焼け止め、着替えなどがあると重宝すると思います。
長時間遊ぶ場合はお弁当やサンドイッチなんかを持ち込めば、ちょっとしたピクニック気分で楽しめるかもしれません。
マットの予約
外岩登りには、ボルダリングマットが必須です。
↑こういう感じのやつです。
「御嶽ボルダー」などと名前が付いていますが、人の手が入っていない、ぶっちゃけただの岩場です。
↑ただの岩場
ボルダリングマットがないと、フォール(落下)するたびに頭や背中を打ちつけ、怪我をしてしまいます。
しかし、頻繁に外岩登りに行っている人ならともかく、初めて外岩登りに行く、という人はボルダリングマットを持っていないと思います。
その場合は、近くにあるショップでボルダリングマットをレンタルしましょう。
御嶽には、駅から徒歩3分ほどのところにボルダリングマットを借りられるショップがあります。
アウドドアの中古品専門店「マウンガ」
↑マウンガの店内
1つ1,000円でレンタルすることができますので、2つくらいレンタルしておけば安心ではないでしょうか。
このショップは朝9:00〜オープンなので、もっと早い時間から登りはじめたい場合は、前日に借りておくことをオススメします。
当日
さぁいよいよ当日です。
マットを借りる
前日ゆっくりしたかったので、朝9:00にマットを借りることにしました。
岩にたどり着くまでがちょっとめんどくさい
駅に着いた時はテンションも高かったのですが、目標としている岩にたどり着くまでがちょっとめんどくさいです。
↑山!森!川!岩!
まず川の近くまで降りて行かないといけないし、岩は点在しているので、移動にけっこう時間がかかってしまいます。
移動も楽しんでいけるように、時間には余裕を持って臨みましょう。
5月でもそこそこ虫がいたので、夏だと虫がヤバそうです。
持ち物のところでも触れましたが、川辺なので日差しを遮るものがほとんどなく、夏に行くならば日焼け止めがあった方が良いです。
落ちるのが怖い!!
早速登り始めます。
普段室内で登っている課題のグレードは5級〜4級なので、まずはそれ以下の課題を挑戦してみます。
↑5級と7級の課題がある岩
めっちゃ怖いです。
「いけそう」と思っても、落ちるかもしれないという恐怖感が脳内を支配して、文字通り手も足も出ない。
何度かトライし、「ここで手を離しても確実に保持できる」と思えるムーブを心がけるようにしました。
バイクや自動車の運転もそうですが、恐怖感を忘れないことは重要だなと思いました。
恐怖は、人間が持っている危険意識の表れであり、慣れていって恐怖感を忘れたときが一番危ないんだよな、と。
友人と2人で来ていたのですが、「安全第一でいこう笑」と言い合いました。
↑ とりあえず最初に完登できたときの僕です。
オブザベーションがほとんど利かない
登り始めて気づいたのですが、室内で行うボルダリングであれば限られた数のホールドを用いるので、「どのホールドを使うか」「どちらの手で使うか」「どちらの足で使うか」などをシミュレーションする、いわゆるオブザベーションが重要になります。
しかし、外岩では岩全体を使えてしまうため(トポで大まかなルートは決まっているが)、岩を触りながら掴めそうな箇所を探っていくしかありません。
↑ゴゴゴゴゴ…(どこ持ったらいいかわからん)
(オブザベーションについてもっと良く知りたい方は、こちらの記事をチェックしてみてください。)
簡単な課題でも、登れると楽しい
さて、岩を移動します。
いくつかの岩には名前がつけられており、次の岩には「デラシネボルダー」という名前が付いていました。
なぜ名前を覚えているかというと、『フリクションガール』というクライミングマンガに掲載されていた聖地だからです。
↑完全一致!!
マンガの中では「御嶽」という文字は使われていませんでしたが、無事に特定しました ╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !"
この岩はめっちゃ楽しかったです。
1つの岩で課題が多いし、グレード感がちょうどいいし、高すぎないし下がゴツゴツの岩場でもないので、落ちる恐怖感がマシでした。
6級とか8級のような簡単な課題でも、完登するとなんだかんだ楽しいものです。
↑いちおう4級登って慣れてきた感を出す僕
グレード感に統一感はない
最後に、エリアごと移動して、違う岩に来てみました。
「溶けたソフトクリーム岩」という名前が付いていました。
めちゃめちゃ難しかったです。
何が難しいって、岩の表面がツルツルスベスベで、指や足がかからない(フリクションが少なく、保持しづらい)のです。
見た目というよりは、その岩質から「溶けたソフトクリーム岩」っていう名前が付いているのだと思います。
7級の課題ですら、試行錯誤を重ねてなんとか落とせた、という感じでした。
↑ 「溶けたソフトクリーム岩」の7級課題をなんとか落とす僕
そこで思ったことは、グレード感に統一感がない、ということです。
「トポ」を作った人が1人とは思えないので、グレードを設定した人によって、難易度が変わってしまうのかもしれません。
また、岩の形、大きさ、表面の質が違うので、一貫した基準でグレードを設定するのが室内での課題セットよりもさらに難しいのだと思います。
雨が降ったら絶対にできなさそう
同時に思ったこととして、雨が降ったら外岩登りは絶対にできなさそう、ということです。
大した高さではないとはいえ、ほぼ確実に滑落すると思われ、危険すぎます。
もし外岩登りを予定していた日に少しでも雨が降っていた場合は中止判断をすべきかなと思います。
ボルダリングしたくなって帰ってきた
いかがでしたでしょうか。
感想としては、外岩登り、とても楽しかったです!
完登したときの達成感がより大きいような気がしました。
また、外岩登りをすることによって、ボルダリングモチベが高まりました。
完登できなかった課題や、スタートすらできなかった課題も多くありました。
室内でのボルダリングで練習し、また外岩登りでその成果を発揮する、ということをしたくなりましたね。
ということで、まだ外岩登りをしたことがない、という人の参考になれば幸いです。
それでは。
チャイフ