こんにちは、チャイフ(@chaif123)です。
7/1〜7/14の期間限定で『OneStep』の第1期メンバー募集がスタートするということで、久々にコミュニティの話をしたいと思います。サードプレイスについてです。
それでは!
Contents
サードプレイスの起源と条件
サードプレイスとは、「第三の場所」という意味ですよね。せっかくなので、これに対応する”ファーストプレイス”、”セカンドプレイス”の意味も整理しておきましょう。
ファーストプレイスとセカンドプレイスとは?
個人の生活を形成する場所として、ファーストプレイスは自宅、セカンドプレイスは職場、サードプレイスはそれ以外の人生を豊かにする第3の場所。
「セカンドプレイスは職場」と書かれていますが、学生にとっては「学校」がセカンドプレイスにあたるでしょう。
抽象的に表現すると、生活に関わる住空間がファーストプレイス、学業や仕事など自分が従事する役割を行う作業空間がセカンドプレイス、と言えるのかもしれません。ちょっと微妙かな。
この”ファーストプレイス”と”セカンドプレイス”は、1日の大半を過ごすため自分に対する影響力も大きく、かつ変えることが難しいですよね。
サードプレイスとは?
“サードプレイス”の定義についても触れておきましょう。”サードプレイス”は明確な出典があるらしいです。
アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグさんが1989年に著書『The Great Good Place』の中で、都市生活者のサードプレイスの必要性を提唱したそうです。また、同じくオルデンバーグさんが、2001年に『Celebrating the Third Place』という本で、さらに”サードプレイス”の実例や、”サードプレイス”と言える空間の条件が書かれているそうです。
- 個人が思いのまま出入りができ、もてなすことを要求されず、全員が心地良くくつろぐことができる中立地帯としてある
- 会員等アクセスに制限がなく、あまねく人々が入ることができる
- 会話が楽しく、活気で満ちている
- アクセスがしやすく、中にいる人々が協調的である
- 常に「新参者」を快く受け容れる「常連」がいて、いつも心地良い空気をつくる
- 日常に溶け込む簡素な外観(デザイン)をしている
- 明るく遊び場的な雰囲気を持っている
- もうひとつの家、リビング、家族的な存在である
「外観」という表現がされていることから、物理的に存在するオープンなお店や施設を想定されていますね。
2001年時点ではインターネットが普及し始めている最中であり、「オンラインコミュニティ」なんてものも存在しなかったでしょうから、当然でしょう。
8つの条件を満たす場はかなり限られてしまうので、今書いているこの記事においては少し条件を緩めて、「ファーストプレイスとセカンドプレイス以外の場」ということにさせてください。例えば物理的な場所がなくとも、オンライン上で交流できる環境・人間関係があれば、それは広義のサードプレイスと呼んでも良いとも思っています。
サードプレイスを持つことによる効果(WHY)
さて、ファーストプレイス(自宅)、セカンドプレイス(学校や職場)だけでも別に困りはしないようにも思えますが、あえてサードプレイスを持つことによる効果はなんでしょうか。
僕が思うサードプレイスを持つことによる効果を3つ挙げてみたいと思います。
ストレス解消になる
1つ目は、サードプレイスを持つことがストレス解消になるということです。
そもそもストレスを溜めないようにすることは重要ですが、日々の生活の中で、どうしてもストレスを感じてしまうことはあります。
このブログでも何度も紹介している書籍『嫌われる勇気』では「すべての悩みは対人関係の悩みである」と述べられていて、その通りだと思っています。僕が思うに、ある人間関係で発生したストレスを、同じ人間関係で解消することはかなり厳しいと思っています。
なぜなら、張本人同士のコミュニケーションだけでは、そのストレスが発生した経緯を客観的に捉え直すことが難しい(技術がいる)からです。
そこで、サードプレイスが活躍します。サードプレイスで交流する相手は、ファーストプレイスともセカンドプレイスとも異なる関係性であるため、「距離が近すぎない」という特性があります。言い換えれば、「なんでも話せる他人」です。
他人であるからこそ、そこで話す内容を客観的に捉えることができます。聞いてくれる相手からの客観的なフィードバックは必ずしも必要ありません。「話を聞いてくれる相手が他人である」「他人に向けて話している」という状況こそが、そのストレスにまつわる一連のストーリーを自身が客観的な視点で捉え直すことを可能にするのです。
その結果、ファーストプレイスやセカンドプレイスで発生したストレスや悩みについて、サードプレイスで話したり相談ができると、かなり高い確率で快方へ向かいます。
もちろん相手も心を持った人間ですから、ただの愚痴になってしまったり、一方的にぶつけるだけになってしまうとよくありません。しかし、ただ「こういうことがあったんです」と話せるだけで、誰かに聞いてもらえるだけで、精神的にはかなりラクになるものです。
「ストレス解消のためにコミュニティに所属する」は語弊がありすぎるのですが、この効果はけっこうあるんじゃないかなぁと思っています。
知らない世界を知れる
2つ目は、知らない世界を知れることです。
ファーストプレイス、つまり家庭では、同じ生活をしているし同じ情報にアクセスすることが多く、新しい情報が入ってくる確率はかなり低いです。
またセカンドプレイス、つまり学校や職場でも、みんな大まかには同じ目的に向かっているし、能力や考え方・価値観もある程度近い人たちがおそらく多く、こちらも新しい情報が入ってくる確率はそれほど高くありません。
しかし、サードプレイスは違います。サードプレイスで関わる人々は、育ってきた環境、今生活している環境、やっている仕事、考え方など、あらゆることが異なります。
例えば、ぼくはサラリーマンという働き方しか経験したことがないので、個人事業主として働いている人のエピソードは、全てが新鮮です。
たとえば1週間の時間の使い方、休日の使い方、仕事をゲットする手段、お金に対する向き合い方、税金に対する知識など、全てが違うので、聞いてるだけで興味深いです。
このように自分とは違う視点で世界を見ている人の話を聞くと、自分自身の世界の見方もアップデートされていきます。自分に見えている世界がどんどん広がっていきます。
これも、サードプレイスに身を置くことの利点ではないかと思います。
「小さく試す」ができる
3つ目は、サードプレイスでは「小さく試す」ができるということです。
ここで、人生の中で過ごす時間を、ファーストプレイス関連とセカンドプレイス関連とサードプレイス関連の3つに分類してみましょう。
睡眠や家事や生活関係の時間は、”ファーストプレイス関連”に分類されますね。
仕事の時間や仕事のためのスキルアップの時間などはそのまま”セカンドプレイス関連”に分類されます。
もちろんこの2つだけを全うしていくことも可能ですし、それは基本的なことであり、ある意味、”義務”とも言えるでしょう。
しかし、ただ”義務”を果たしているだけでは人生はつまらないです。遊びたいし、どこかに出かけてみたいし、何かにチャレンジしてみたくなることがあると思います。
ファーストプレイスやセカンドプレイスは、良くも悪くも精神的な距離が近いので、「何かアクションをする」となった場合、過去の関係性が邪魔をすることもありますし、今後の関係性にも影響を与えてしまいます。ファーストプレイスやセカンドプレイスでは特に長い時間を過ごすため、それを避けるためになかなか行動に移しづらいです。
そんなときに、サードプレイスをもっていれば、偏見なしに小さく試してみることができます。距離が近すぎない関係性の人たちなので、気にしすぎる必要がないのです。自分がやりたいことの話をして周りの反応を見てみたり、興味を持ってくれる人を集めて少し試してみたりと、いわば”実験”ができます。
ここでも1つ注意点として、距離が近すぎない関係性ではありつつ、相手は人間ですから、雑に扱ったり相手を故意に傷つけるようなことは決してあってはなりません。”実験”ではありつつ、相手に対する敬意や思いやりを忘れてはなりません。
ですが、「関係性を気にしすぎて何も行動できずに時間が経過してしまう」という失敗パターンを踏みにくくはなると思います。これが、サードプレイスを持つことによる最も大きな恩恵かもしれません。
サードプレイスを持つ(HOW)
すでに長くなりましたが、もう少しお付き合いください。
次に、HOWの話をしたいと思います。サードプレイスを持つことは良い効果があるとわかったところで、じゃあそのサードプレイスはどこにあって、どうやって入るんだ、という話ですね。
共通の趣味を持つ友人を作る
まず、ゲーム・旅行・TRPG・オタク活動などなんでも良いのですが、共通の趣味を持つ友人を作ることが考えられます。
僕の場合は、大学時代の一部の友人と、卒業後もそのような関係性で繋がっているパターンがいくつかあります。もう学校という場を離れているので、セカンドプレイスではなく、ある意味サードプレイスに近い関係性だと思っています。
ただこの方法は「できたら苦労しない」ですよね。パッと思いつく手段としては「TwitterでフォロワーになったりDiscordのゲームチャンネルに入ったりして連絡を取り合ったりボイチャする」とかがありそうですが、正直めちゃくちゃハードル高いと思います。
個人的には、「現実世界でバーに行って知らない人に声をかける」がコミュ力Lv.100だとしたら、「TwitterでフォロワーになったりDiscordのゲームチャンネルに入ったりして連絡を取り合ったりボイチャする」はLv.80くらいだと思います(???)
「近所でスポーツサークルを探して入会する」とかもLv.80くらいある気がします。(???)
オンラインコミュニティに所属する
ということで、「オンラインコミュニティに所属する」というのがオススメです。まぁぶっちゃけこれを言いたいための記事だったんですけど。
7/1〜7/14の期間限定で『OneStep』の第1期メンバー募集がスタートします。
僕自身も0期メンバーとして所属しているオンラインコミュニティ『OneStep』では、MattermostというSlackライクなチャットツールを使って、いつでもテキストベースで非同期のコミュニケーションができるようになっています。またコミュニティ内でいつでも入れるzoomを公開しており、時間さえあえばコミュニティメンバーと会話をすることもできます。
先述のサードプレイスの8つの条件を満たしているかどうかを見てみると、『OneStep』は1.3.4.5.7.8.を満たしていると思います。
- 個人が思いのまま出入りができ、もてなすことを要求されず、全員が心地良くくつろぐことができる中立地帯としてある
- 会員等アクセスに制限がなく、あまねく人々が入ることができる
- 会話が楽しく、活気で満ちている
- アクセスがしやすく、中にいる人々が協調的である
- 常に「新参者」を快く受け容れる「常連」がいて、いつも心地良い空気をつくる
- 日常に溶け込む簡素な外観(デザイン)をしている
- 明るく遊び場的な雰囲気を持っている
- もうひとつの家、リビング、家族的な存在である
ハード面では2.6.は満たさない(会員制ではあるので2.は満たさない。物理的な場所を持っているわけではないので6.は満たさない)ですが、ソフト面では完全にクリアしていると思います。
興味がある方は、ぜひ応募ページをご覧ください!
いかがでしたでしょうか。
サードプレイスの記事として書いてて『OneStep』の話をほとんどできていないので、もし興味がある方は、ぜひ応募ページをご覧ください。
自由度が高いコミュニティなので、どう活かすかはあなた次第!かなと思います笑
もし入っていただけたら、チャイフもいますのでよろしくお願いします。笑
それでは。
チャイフ