バラエティ番組の”面白さ”はどこに現れるのか?

こんにちは、チャイフです。

基本的にテレビを観ることはほとんどないのですが、今は実家暮らしであるということもあって、食事中だけはテレビを観るんですね。そこで、最近めっちゃ思うんですよ。

チャイフ
最近のテレビ番組しょうもないな…

ということで、テレビのどこがどうしょうもないかと、その中で個人的に面白いと思える番組を5つ選んでみました。

それでは!

こんな番組はしょうもない

まず、面白くないと思う番組の共通点をまとめてみました。

出演者が楽しんでいない

1つ目は、出演者が楽しんでいない番組です。

タレントも人間ですから、よく見てたらわかります。

出演者が楽しんでいないというのは、つまり茶番になっている番組ですね。無難なコメントや無難な進行で、建前的なコメントが並ぶパターンが多いです。その背景にあるのがスポンサーの意向なのかテレビ局の意向なのかプロデューサーの意向なのかわかりませんが、とにかく”大人の事情”が優先されているのでしょう。

例えば、『秘密の○ンミンショー』って番組ですね。あの番組の、ご当地料理を食べるコーナーがあるんですけど、個人的にはマジで見てられないです。。。

何が見てられないかというと、誰も否定コメントをしないところです。もちろん、特定の名産品に対して否定コメントをすると、間違いなくその土地からクレームが来ると思うので、番組としてはそれが正解なのですけれども。

番組のシステム上予定調和にしかならない映像を見せられており、さすがにずっとそれを見続けてられない、というわけです。

引っ張りすぎ

2つ目は、引っ張りすぎの番組です。

流石に最近は少ない?ような気がしますが、いまだに「視聴率を取るためには引っ張ればいい」と思ってる番組が存在します。

『アンビ○ーバボー』『ザ!世界○天ニュース』などの、VTR軸の番組がこの系統ですね。前者はもうやってないんでしたっけ。あ、まだやってるんですね。

引っ張る流れ

 

  1. その放送回の「売り」のVTRをある程度流す
  2. 「このあと、まさかの展開に!」→CM
  3. 違うVTRを小出しにしたり、スタジオに返したりして時間を稼ぐ
  4. 「このあと、まさかの展開に!」→CM
  5. 以下繰り返し

テレビ番組というのは他のチャンネルと視聴率を競っていて、ある程度は「視聴者がそのチャンネルを見続ける」ための工夫や仕掛けを用意する必要があります。その1つがこの”引っ張る”というテクニックです。それは理解しているのですが、さすがにやりすぎの番組は見る気にならないんですよね…

番組が”引っ張りすぎ”になる理由の1つとして、コンテンツの量(撮れ高、見どころ)が放送頻度に追いついていないのではないかと考えています。視聴者が楽しめるコンテンツや見どころが十分にあれば、引っ張るというテクニックを使わなくても放送時間枠は”もつ”はずです。

コンテンツの量が少ないからこそ、薄く伸ばして放送時間枠を”もたせる”という手段になるのでしょう。読んで字の如く、”引っ張って”薄く伸ばしているのですね。

今更ですが、この記事で主張していることは全て素人の意見なのはもちろん理解しています。制作者側の苦労は底知れないので、それを否定するつもりはありませんし、ここでの意見を取り入れてほしいとも思いませんが、僕という個人が「こんな番組は見る気にならない」というだけです。

制作者側に遊び心がない

3つ目は、制作者側に遊び心がない番組です。

コレがいちばんデカイです。実はこの気づきは逆説的で、「面白い」と思った番組に対して次のように感じたことがきっかけでした。

天啓を得るチャイフ
制作者側に遊び心を感じる

画面には直接出てこない部分も多いけど、これも見てたらわかります。番組自体のフレームワークを変えられないし、そのソフト面(コンテンツ)も面白くないが、やはり変えられない。

わかりやすい例としては、クイズ番組全般でしょうか。個人の趣向としてはクイズ番組は嫌いではないのですが、番組としてどうかを評価しようとしたら、結局同じ事の繰り返しなんですよね。番組によってはクイズの形式を変えて飽きさせない工夫をしている番組もありますが、中にはずっと同じ形式で続けてしまっているものも多いです。

おそらく(というか確実に)、一度決めた番組のフレームワークを変えるのは非常にお金と時間がかかります。アイディアも必要です。今ある程度の視聴率が取れている番組であるならば、それを続けるのが一番効率的です。

しかし、制作者側は同じことをただ続けるだけで楽しいのか…?ということをつい考えてしまいます。同じフレームワークの中で、コンテンツを変えることが楽しいのであればいいのですが、そこに何かひと工夫だったり、遊び心を入れてみたら、それがその番組の魅力に繋がっていくのではないのかなぁと思ったりしますね。

面白い番組5選

というわけで、その中で面白いと思う番組を5つピックアップしてみました。もちろん、独断と偏見です。

『ホンマでっか!?TV』

『ホンマでっか!?TV』です。

『ホンマでっか!?TV』の概要
  • 公式ホームページ:『ホンマでっか!?TV』
  •  MCは明石家さんま、進行は加藤綾子、コメンテーターとしてマツコ・デラックス、ブラックマヨネーズ、磯野貴理子、ゲスト
  • 各分野(経済、教育、心理学、金融、脳科学、生物、法律、etc.)の専門家たちが、「その分野で今ちょうど研究がされているホットな話題」や「100%のエビデンスがあるわけではないが、注目されている技術」などを紹介し、さんまがそれにツッコんでいく
  • VTRはほとんどなくて、トークで展開される、MCがさんまならではの番組

番組を観ていて感じることとして、明石家さんまやその他タレントだけでなく、評論家のみなさんが、本当に楽しそうなんです。これはすごいことだと思います。明石家さんまのMCがうますぎるのも要因としてはありますが、その分野では本当にすごい先生である方々が、適度にいじられて楽しそうにしていて、もはやボケ(天然?)を始める先生もいて、びっくりします。

まず「専門家がネタを持ち込み、それにタレントが斬り込む」という番組の構成が天才です。この構成だと、基本的には制作者側は毎週毎週コンテンツを頑張って生み出さなくても、出演者だけで番組のコンテンツは回ります。自給自足です。だからこそ、制作者側は余ったエネルギーをコーナーの企画に充てることができる。これが遊び心ですね。

書いてて気づきましたが、どうやら番組に遊び心を入れるためにはバッファを持たせる必要があるのかもしれませんね。

『水曜日のダウンタウン』

『水曜日のダウンタウン』です。

『水曜日のダウンタウン』の概要
  • 公式ホームページ:『水曜日のダウンタウン』
  • MCはダウンタウン。ではなく、MCは浜田雅功で、松本人志はコメンテーターの位置に座っていて好きなようにツッコミを入れていますね。
  • 芸人がおそらく独自(+ 番組のスタッフ)で”検証テーマ”を考え、その説明と検証結果をVTRにして、番組内でプレゼンする

遊び心だけで60分構成されたような番組ですね。間違いなくふざけて作ってますね。(褒め言葉)

もはやダウンタウンの無駄遣いでは?と思ったけど、ダウンタウンがいるからこそ、芸人たちが喜んでテーマを持ち込むんですよね。しかも、番組を観ていて、ダウンタウンの2人も普通に面白がってますね。どう見ても、その場にいる全員が遊んでるし、楽しんでます。

また、これも『ホンマでっか!?TV』と同じ共通点、自給自足の要素があります。基本的には番組のメインコンテンツである”検証テーマ”は芸人がもってきてくれる(ように見える)ので、制作者側は毎週のコンテンツ作りに追われることはありません。だからこそ、話題づくりや飽きが来ない工夫として、連載型の企画などにエネルギーを注げるのです。

『月曜から夜ふかし』

『月曜から夜ふかし』です。

『月曜から夜ふかし』の概要
  • 公式ホームページ:月曜から夜ふかし
  • MCは関ジャニ∞村上信五とマツコ・デラックス。
  • この番組は、世間で話題となっている様々な件に対してちょっとだけ首を突っ込んだり 突っ込まなかったりする番組
    • だそうです

これも、上記の2番組とは異なりますが、実はかなり異色の番組構成です。簡単に言えば、タレントではなくスタッフがロケに行き、マツコと村上が「アホちゃうか」とツッコミを入れまくるのです。つまり、スタッフサイドがボケなのです。これもキーワードな気がしますね。。。笑

『ホンマでっか!?TV』や『水曜日のダウンタウン』とは違って(語弊がありますが)スタッフサイドの労力は大きいですが、基本的には街に繰り出して一般人にインタビューをしているだけなので、何か特別な企画を考えることはしていないと思います。とりあえず材料を集めてきたら、村上とマツコがうまいこと料理をしてくれる、といった感じでしょうか。

これは、スタッフがかなり楽しいのではないかと思います。自分たちが苦労して撮影してきたVTRを、村上とマツコが存分にいじってくれるので、やりがいがあると思います。

『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』

『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』です。

『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』の概要

ヤラセ疑惑も少し感じますが、面白い回は面白いと思っています。『水曜日のダウンタウン』もほぼ”ドッキリ”番組であるので、それを芸人が主体的に作っているか、スタッフ側が主体的に作っているか、という違いだけかもしれません。

『モニタリング』は「ベタな”ドッキリ”番組」ではあるのですが、制作者側の遊び心を感じます。具体的には、制作者側が「次はどんなことでびっくりさせようか」というアイディアをいろいろ試して、その結果を楽しんでいるのが基本にあって、「せっかくだから視聴者にも共有して楽しんでもらおう」としている、という印象を受けました。

とはいえ、毎週見てるとさすがにパターン化が否めないので、たまに見ると面白いと思います。笑

『やすとものどこいこ!?』

『やすとものどこいこ!?』です。

『やすとものどこいこ!?』の概要
  • 公式ホームページ:『やすとものどこいこ!?』
  • テレビ大阪なので、関西ローカル
  • やすよともこが、週替わりで「一緒にお買い物にいきたい芸人」と帯同して買い物をする
  • 言ってしまえばそれだけ

これも、めちゃくちゃイレギュラーな番組構成ですね。というか、番組構成ですらない。

『やすとものどこいこ!?』のイレギュラーな点
  • VTR無し
  • テロップほぼ無し
  • BGMほぼ無し

でもめちゃめちゃ面白い(ここ重要)

テレビ番組というよりは、どちらかといえばホームビデオに近いです。やすともの2人とゲストがただただ買い物を楽しむだけ。そのぶん、ひたすら自由です。「大人の事情」が一番少ない番組じゃないかな。やすともの2人が毎回トークが面白く、凝った構成や台本がなくても、面白いコンテンツというのは作れるんだなと実感させられますね。

あと、この番組を観ていて気づいたのですが、『やすとものどこいこ!?』は番組中のCMが少ない気がしました。言っちゃ悪いですが、この番組金かかってない気がするのでわりと納得です。笑

遊び心を忘れないようにしたいですね

いかがでしたでしょうか。

面白い番組の共通点として、制作者側も楽しんでて、出演者も楽しんでる番組、かなと思います。その結果、無駄な引き伸ばしも減るんじゃないかと。極端な話、仮に制作者が「めちゃめちゃ面白い回ができた!」って思ったら、できるだけCMは減らそうとするくない?だって見てほしいんだから。(実際はスポンサーがいるのでそうはいかないですが)

ところで、マツコ・デラックスはTV番組に対して誇りを持ってそうだからすごい共感できると思っています。

おかしいことはおかしいって言うし、番組の外でもそういう生き様なんだろうなって思う。媚びゼロな感じ。かっこいいですね。

僕たちも、自分の色を出すというか遊び心を忘れないようにしたいし、面白いものは面白いと言い、面白くないものには面白くないと言える姿勢をもっていたいですね!

それでは。

チャイフ

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